中国、23年の衛星測位サービス産業の生産高が5300億元超に

人民網日本語版 2024年05月21日13:42

中国衛星測位協会は18日に北京市で「中国衛星測位サービス産業発展白書2024」を発表した。同白書によると、2023年の中国の衛星測位サービス産業の総生産高が前年比7.09%増の5362億元(1元は約21.6円)に達した。科技日報が伝えた。

同白書によると、衛星測位技術の研究開発・応用と直接関連する半導体、部品、アルゴリズム、ソフトウェア、測位データ、端末設備、インフラなどを含む産業コア生産高は前年比5.5%増の1611億元に達し、総生産高に占める割合は30.04%だった。衛星測位応用・サービスがもたらした関連生産高は同7.79%増の3751億元に達し、総生産高に占める割合は69.96%だった。

同白書によると、「北斗+」と「+北斗」の持続的な発展に伴い、北斗産業のエコシステムが持続的に拡大している。23年末現在の中国の衛星測位サービス関連の企業・事業機関の総数は2万社に迫り、これに従事する人の総数は約100万人となっている。衛星測位特許累計出願件数(発明特許と実用新案を含む)は同4.84%増の11万9000件を突破し、引き続き世界リードをしている。

同白書の分析によると、現在、中国で北斗応用市場が持続的に拡大し、「北斗+」「+北斗」の各分野での応用がさらに深まり、応用シーンがさらに拡大し、応用の規模及び質がさらに向上している。また北斗の国際的な影響力の持続的な高まりも北斗の海外応用の発展を牽引することになっている。中国の多くの企業が海外市場の開拓に注力し、関連する売上高が大幅に成長し、同15%増となっている。中国の衛星測位サービス産業は今後数年の間に、再び急成長の段階に入るとみられている。

同白書は、北斗の大衆応用の成果が顕著で、スマートフォンやウェアラブルデバイスなどの大衆消費財の標準装備になりつつあるとしている。統計によると、23年の中国のスマホ出荷台数は2億7600万台で、うち約98%を占める2億6900万台が北斗測位機能に対応していた。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年5月21日

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