極寒に強い電子皮膚、中国の極地科学観測をサポート

人民網日本語版 2024年05月27日14:39

天津大学 が23日、「当大学化工学院の張雷氏と楊静氏のチームは新型電子皮膚の研究開発に成功した。この皮膚は-78℃の極寒環境においても、ロボットアームの高い伸縮性、自己修復性、高感度機能を実現し、中国の極地科学観測にとって重要な意義を持つ」と明らかにした。これに関連する成果はこのほど、国際的学術誌「米国化学会誌」に掲載された。科技日報が伝えた。

探検者の生命の安全に極めて大きなリスクをもたらす南極と北極の低温環境における極地ロボットの研究開発は科学観測隊員の死傷や未知の危険エリアの開発に対して重要な意義を持つ。そして、ロボットの「知覚」は極地観測の質に大きな影響を及ぼす。ロボットに「触覚」を与える電子皮膚がこうして誕生した。

この電子皮膚は伸縮性に優れており、ロボットの手を覆い、極寒条件下で圧力を正確に感知し、物体の形状や特定のシグナルなどを識別できる。電子皮膚には自己修復機能があり、損傷を受けた後にその感知能力を完全に回復でき、極地の過酷な環境における科学観測任務に完全に適応できる。

楊氏は、「チームは早くも2020年に当時の学術の最先端を代表する全天候型自己修復電子皮膚を研究開発していた。現在の新世代電子皮膚は全面的にアップグレードされており、自己修復機能を持つ上で-78℃の極限環境に全面的に適応できる。この新成果が中国の南極・北極科学観測及びその他の科学研究分野でより広い応用の可能性に期待している」と説明した。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年5月27日

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