中国原子力機構代表「IAEAと共にグローバル発展・安全保障イニシアティブを実行したい」
国際原子力機関(IAEA)の6月の理事会が3日、オーストリアの首都ウィーンにあるIAEA本部で行われた。中国から国家原子力機構(CAEA)の劉敬副主任が出席して発言し、中国の立場を全面的に詳しく説明した。劉副主任は、「中国のIAEA加盟40周年を契機として、IAEAと手を携えてグローバル発展イニシアティブおよびグローバル安全保障イニシアティブを実行していきたい」と述べた。新華社が伝えた。
劉副主任は、「中国が打ち出したグローバル発展イニシアティブおよびグローバル安全保障イニシアティブは、人類運命共同体理念の発展と安全保障分野における重要な現れだ。今年は中国がIAEAに加盟して40周年にあたる。この40年間、中国は開放・協力と共同発展の理念を堅持し、実際の行動でIAEAの各種イニシアティブを支持し、ニーズのある発展途上国に支持と支援を提供してきた。目下、世界各国は発展と安全保障を巡る厳しい挑戦に直面しており、中国はIAEAおよび各方面と共に、グローバル発展イニシアティブとグローバル安全保障イニシアティブを共同で実行し、手を携えて原子力技術のイノベーション発展を推進し、あまねく恩恵のある包摂的な発展を共同で推進し、開放的で秩序ある協力を持続的に拡大して、原子力の発展の恩恵がより多くの国に行き渡るようにし、恒久的に平和で、普遍的に安全で、共に繁栄し、開放的で包摂的な、クリーンで美しい世界を作るために、また人類運命共同体を構築するために、たゆまず努力していきたい」と述べた。
また、劉副主任は日本の原発汚染水海洋放出問題について、「原発汚染水を海洋放出するという日本の行為は非常に大きな議論を呼び、国際社会が大きく注目し、隣国の人々が強く反対している。IAEAは福島原発汚染水の海洋放出を対象とした、長期的で、独立した、有効な国際モニタリングメカニズムを構築すべきであり、また実際の状況に基づいてこれを絶えず改善・強化して、日本の海洋放出の行為が海洋環境と人類の健康に長期的な損害を与えないようにしなければならない。中国は、日本が長期的な国際モニタリングメカニズムなどの問題でより誠意ある建設的な姿勢を示し、日本内外の正当かつ合理的な関心に真剣に向き合い、自国の責任と義務を履行することを希望する」と強調した。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年6月5日
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