千年続く工芸品「彫漆」に新たな風を吹き込む

人民網日本語版 2024年06月07日11:02
千年続く工芸品「彫漆」に新たな風を吹き込む
6月5日、工房で漆を塗った土台の器に下絵を描く朱江さん。(撮影・李欣)

漆工芸の「彫漆」は、土台となる器(器胎)に一定の厚みで色漆を塗り重ね、固まった漆に模様を彫刻する工芸品だ。工程がいくつもあり、コストがかかる工芸品で、複雑なプロセスと数え切れないほどの作業が必要で、高い技術が求められ、その難度も高い。

1976年生まれで「北京市美術工芸名人」の朱江さんは彫漆の後継者で、小さい頃から父親の朱慶元さんについて技術を学んだ。その後、「中国美術工芸名人」で国家級無形文化遺産彫漆工芸の代表的後継者である殷秀雲氏に師事した。

2017年、朱さんは河北省廊坊師範美術学院の教員・学生とともに工房を設立し、青磁に漆で彫刻した茶道具や、結婚を祝う装飾品、現代のトレンドを取り入れた置物、オブジェ美術品といった彫漆作品を共同制作して、無形文化遺産に新たな風を吹き込み、革新的発展と創造的転換を遂げた。これにより、多くの若者が彫漆文化に目を向けるようになった。ここ数年、朱さんがデザインし彫刻した作品は、国内外で30を超えるさまざまな賞を受賞している。(編集KS)

「人民網日本語版」2024年6月7日

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