中国が開発したマレーシアの新型高速列車、株洲でラインオフ

人民網日本語版 2024年06月11日14:31

中国中車が開発したマレーシアETS3新型メーターゲージ高速列車が7日、湖南省株洲市中車株洲電力機車有限公司(中車株機)でラインオフした。これは中国が独自に研究開発した、ETSとETS2に続きマレーシア向けにカスタマイズ製造した第3世代新型メーターゲージ高速列車だ。科技日報が伝えた。

中車株機高速列車システム研究開発部の電気設計者の任沢文氏は、「列車は6両編成(動力車4両、付随車2両)で、座席数は312座席、運行速度は160km/h、最小カーブ半径は100m。前世代と比べ、列車のバッテリー容量が24.5%上昇し、始動牽引力が284kNに達した。列車の始動加速度は0.8m/s2で、前世代より14.2%向上させ、急速な発車・停車という運用上の需要に適応するようにした。列車補助システムのバッテリー容量は640Ahと前世代の2倍で、非常時において列車が持続的に換気システムを作動させ続けることを保証すると同時に、非常用設備の使用を2時間維持できる」と説明した。

このほか、列車は初めてスマート車掌運転補助システムを搭載し、路線環境のインテリジェントな分析に基づき、より経済的な運転プランを提供することができる。また、列車・地上遠隔ワイヤレス伝送システムは、列車のコンディションのリアルタイムモニタリングの実現を後押ししている。列車はスマート運営・メンテナンス技術を応用しているだけでなく、重要部品のコンディションのリアルタイムモニタリング、早期警報、故障のリモート診断・処理を実現している。これにより1回のメンテナンス期間は4.7日から1.2日まで短縮され、列車全体の運営・メンテナンスがよりスムーズで経済的になっている。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年6月11日

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