科学技術成果がクラウド上の競売に初の取引を実現 浙江省

人民網日本語版 2024年06月20日13:55

デュアルキャリア2次元材料調製法、再構成アルゴリズムを用いたテラヘルツ分光装置……。24時間の駆け引きを経て、浙江省「科学技術成果の淘宝オークション」が19日午前10時、初の落札が行われた。第1期・7件の成果が順調に取引が成立した。取引額は330万元(1元は約21.8円)に達した。浙江在線が伝えた。

科学技術成果の競売は珍しくないが、取引の「小さな枠」の打破は容易なことではない。技術がより大きな市場の中で自由に流動し、受け入れ先を探し、十分に競争し、真に市場によって価格が決定されるようにする。初の取引成立は、浙江省が全国に先駆け市場志向の科学技術成果実用化・応用体制の構築を模索していることを示している。

統計によると、浙江省の2023年の有効発明特許保有件数は55万5000件。いかにすれば科学技術成果を「本棚」から「商品棚」に移し、社会全体のイノベーションと起業の新たな原動力を引き出すのを推進するかが、各関係者にとって悩みのタネだった。

改革は2002年に始まった。浙江省は全国に先駆け中国浙江オンライン技術市場の構築を試行した。ここ数年はさらに中国人民保険など複数のマーケットエンティティと提携し、省レベルセンター、11の市レベル、94の区・県サブ市場、29の専門市場で構成される地域性技術市場枠組み体制を形成した。

浙江省は今回、技術市場を直接「淘宝網(タオバオ)」に移した。既存の地域性技術市場の物理的な限界を打破し、需給双方のより広範なマッチングを推進した。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年6月20日

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