藍色と白色が織りなす美しい「白族扎染」 雲南省大理

人民網日本語版 2024年06月12日14:05
藍色と白色が織りなす美しい「白族扎染」 雲南省大理
乾燥中の白族扎染(撮影・符皓)。

雲南省の白(ペー)族によって伝承されてきた絞り染めの伝統技法「白族扎染」は、数千年の歴史を誇る。伝統的な白族扎染は、藍と白の2色で構成されており、白い綿布または綿麻混紡の布を用いて、針と糸で模様を縫ってから、染料に浸し、蒸し、乾燥させる。糸を外すと、藍色と白色が織りなす美しい白族扎染が完成する。人民網が伝えた。

雲南省大理白族自治州大理市喜洲鎮周城村では、国家級無形文化遺産伝承者である段銀開さんが、長年にわたり、白族扎染技法の継承に尽力してきた。彼女と家族は、村内に扎染の工房を立ち上げ、扎染博物館を設立し、藍染講習会を定期的に開講するといった活動を次々と推し進めていくことで、「匠」の心を守りながら、伝統技術を継承し、より多くの人々に白族扎染の独特な魅力を伝えている。

観光客のさまざまなニーズにこたえるため、段さんがオープンした工房で取り扱う絞り染めの色は増えている。しかし、素朴な藍と白の絞り染めが、現在も主流を占めているという。

段さんは、大理に住む大勢の絞り染め技法継承者の1人にすぎない。しかし現在、大理の街のあちこちには白族扎染を売る店があり、絞り染めで作られた衣服やハンドバッグ、工芸品が、観光客の人気を集めるようになっている。(編集KM)

「人民網日本語版」2024年6月12日

注目フォトニュース

関連記事