創価学会の原田稔会長「訪中するたびに新たな驚きを感じる」

人民網日本語版 2024年06月27日08:09

今年は「中国人民の古くからの友人」である日本の創価学会の故・池田大作名誉会長が初めて訪中し、周恩来総理と会見してから50周年にあたる。5月26日から6月2日にかけて、中国人民対外友好協会と中日友好協会の招待を受けて、創価学会の原田稔会長が100名の日本青年代表団を率いて訪中した。青年代表団は北京、天津、烏魯木斉(ウルムチ)、吐魯番(トルファン)、深センなどを訪れ、中日友好に「青春のエネルギー」が注ぎ込まれた。原田氏はこのほど人民網の単独インタビューを受け、今回の訪中の感想を語った。

人民網のインタビューを受ける創価学会の原田稔会長(撮影・張麗婭)

人民網のインタビューを受ける創価学会の原田稔会長(撮影・張麗婭)

■中国の初印象:「この国は将来すごい国になる!」

1974年、池田氏が初めて中国を訪問した際、原田氏は秘書長として同行した。中国の初印象について、原田氏は「北京の朝のシャーという聞きなれない音」と述べた。原田氏が聞きなれないと感じた音とは、朝のラッシュアワーに自転車で通勤する人々の車輪の音だった。その活気あふれる姿が、原田氏に深い印象を残した。当時、北京の街を歩いていた池田氏は「将来の中国は必ずすごい国になる。中国の国力が日本を超える日はあっという間に来る。両国は世々代々友好を堅持する必要がある。特に青年たちはこのことを自覚して取り組んでいきなさい」と話した。

原田氏は50年後、社会と経済が急速に発展し、活力に満ちた現在の中国を目の当たりにした。池田氏の判断が実証されただけでなく、原田氏は訪中するたびに新たな驚きを感じているという。

■反戦の精神を堅持し、平和と友好を推進する

創価学会は平和と反戦の精神を堅持し、中日両国民の理解の増進に長年努力してきた。青年代表団の中国到着後の最初の訪問先は、中国人民抗日戦争紀念館だった。

中国人民抗日戦争紀念館を訪れた創価学会の原田稔会長(中央)と青年代表団のメンバー(撮影・陳思)

中国人民抗日戦争紀念館を訪れた創価学会の原田稔会長(中央)と青年代表団のメンバー(撮影・陳思)

原田氏によると、第二次世界大戦中、創価学会の初代会長と第2代会長は戦争に断固反対したために逮捕・投獄された。第3代会長の池田氏は、2人の先代の精神を受け継ぎ、平和を唱え、中日友好事業を推進し続けた。「これは池田会長の念願だった。池田会長は若い頃、当時戦地だった中国に行っていた会長の長兄が一時帰国した時に、日本軍は中国で大変ひどい事をしていると話すのを聞いたことがあり、この経験が池田会長にとって生涯にわたり平和を追求する原動力ともなった」。 原田氏は、「創価学会は今後も平和友好事業を継承し、発展させ、無数の先人たちが堅守してきた『不戦の魂』を継承していく」と語った。

1968年、池田氏は中日友好が世界平和にとって極めて重要であると考え、創価学会の活動で初めて両国の国交正常化を提言した。原田氏は「この提言は中日国交回復を重視する人々から『暗闇に光明をもたらすものだ』とされたと同時に、周恩来総理に注目された」と語った。その4年後、「中日平和友好条約」が北京で調印された。

■中日関係の未来は青年にあり

創価学会は常に中日友好の最前線に立ち、両国間の文化交流、教育交流、青年交流を推進し、両国民の友好を深めるために重要な貢献を果たしてきた。今回の訪問で、青年代表団は周恩来・鄧穎超紀念館、南開中学(中高一貫校)、南開大学を訪れ、周恩来総理と鄧穎超氏(全国政協主席、周恩来総理夫人)の生涯の事績を深く知るとともに、現地の教員や生徒・学生と懇談し、交流した。紀念館内の桜の林では「友好を継続し未来に向かう—日本創価学会代表団天津訪問記念」プレートの除幕式を行い、双方が桜の木に水をやり、中日友好の促進における創価学会の積極的な貢献を記念した。

周恩来・鄧穎超紀念館を見学する創価学会の原田稔会長と青年代表団のメンバー(撮影・常朴)

周恩来・鄧穎超紀念館を見学する創価学会の原田稔会長と青年代表団のメンバー(撮影・常朴)

原田氏は中国をこれまでに8回訪問しているが、天津訪問は今回が初めだった。「今回の訪問を通じて、周恩来総理がどのように学び、どのように世界を展望していたかを目のあたりにして、大変深い感動を受けた」と語った。

「友好を継続し未来に向かう—日本創価学会代表団天津訪問記念」の除幕式を行う中日双方の関係者(撮影・常朴)

「友好を継続し未来に向かう—日本創価学会代表団天津訪問記念」プレートの除幕式を行う中日双方の関係者(撮影・常朴)

若い世代は、中日友好事業を継承し発展させるという栄えある使命を担っている。代表団のメンバーは、訪れる都市ごとに中国の青年と交流した。原田氏は「『百聞は一見に如かず』。彼らがまっさらな心、純粋な目で率直に中国の現状を学び、観察することが大事。『実のごとく知りかつ見る、如実知見』というように、中国の多大な発展と変化を実感して視野を広げ、理解を深め、日中友好事業のためにたゆまず努力し、池田先生が提唱した日中の間に架けられた『平和へと通じる金の橋』をさらに光り輝かせていく」と語った。(編集NA)

「人民網日本語版」2024年6月27日

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