中国がICCにスーダンの司法主権と合理的懸念の尊重を呼びかける

人民網日本語版 2024年08月06日14:54

中国の戴兵国連次席大使は5日、国連安保理の会合で「国際刑事裁判所(ICC)はダルフール情勢に関する事件捜査の扱いにおいて、引き続きローマ規程及び安保理による付託を堅守し、補完性の原則に厳格に従い、独立的、客観的、公正かつ法に則って権限を行使し、スーダンの司法主権と合理的懸念を十分に尊重する必要がある」と指摘した。新華社が伝えた。

戴次席大使は「スーダン紛争はすでに16ヶ月間続いている。中国は一貫して、紛争を沈静化させ、平和を回復する唯一の実行可能な道は政治的解決であると主張してきた。先ごろ、スーダン紛争の当事者双方がジュネーブで『間接的交渉』を行い、ジブチで主要仲介者が調整会合を開くなど、国際社会で積極的な調停外交努力が見られる。国際社会は全面的停戦の実現に至るまで、政治的・外交的ツールを優先的に活用し、紛争当事者双方による対話の強化、溝の適切な処理を後押しし、事態の緩和と沈静化を推進するべきだ。ICCはダルフール問題の扱いにおいて、スーダン及び地域情勢の複雑性と敏感性を十分に考慮し、スーダン紛争の政治的解決の推進という大局に着眼し、慎重に事を運び、不当な介入は避けるべきだ」と指摘。

「ICCに関する中国の立場に変更はない。中国は、ICCが世界や地域の焦点となる問題の扱いにおいて、政治化やダブルスタンダードを避け、国際法を平等に適用し、建設的役割を的確に果たすことを希望する」とした。(編集NA)

「人民網日本語版」2024年8月6日

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