今年最初の「スーパームーン」が20日未明に出現へ
2020年3月10日に西蔵(チベット)拉薩(ラサ)で撮影された「スーパームーン」(撮影・普布扎西)。
今月20日未明に、今年最初のスーパームーンが最大となり夜空を飾るため、天文ファンは19日の夕方から空を眺めて楽しむことができそうだ。中央テレビニュースが報じた。
地球から見て、月と太陽が正反対に位置し、月と太陽の視黄経の差が180度になり、最も丸くなることを「満月」、または「望」という。旧暦の毎月14日、15日、16日、または17日のいずれかに「満月」を鑑賞することができる。
中国天文学会の会員である天文学知識普及専門家・修立鵬氏によると、地球の周りを月が公転している軌道が楕円であるため、両者の距離は常に変動し、月と地球の距離は、近くなったり、遠くなったりする。地球に最も近づいたときは「近地点」、最も離れた時は「遠地点」と呼ばれている。天文学的観点からすると、「スーパームーン」はつまり「近地点に満月を迎えること」を指し、その際、地球からは月が非常に大きく見える。今回の「スーパームーン」は、満月が20日午前2時26分に出現し、月が近地点を通過するのは21日午後1時となる。
「スーパームーン」は珍しい天文現象ではなく、1年に少なくとも2回、多いときには3-4回出現する。修氏は、「今年は『スーパームーン』が今月20日に続いて、9月18日、10月17日、11月16日の合わせて4回出現する。なかでも月が最も大きくなるのは9月18日だ」としている。
では、今年最初の「スーパームーン」をどのように鑑賞すれば良いのだろうか?修氏は「夜中に満月となるため、鑑賞したい人は19日夕方からできる。その時、月が東から昇り始め、その距離を比較する地上物から近いため、肉眼では大きく見え、色もやや赤くなる。月が一定の高さまで昇ると、肉眼では、その距離を比較する地上物から遠く離れることになり、月の色も白、または薄い黄色に少しずつ変わる。満月の鑑賞に、特別な天体観測設備は必要なく、流れ星を鑑賞するのと同じで、裸眼で十分。もちろん、小型の望遠鏡を使うと、月面や明暗などの詳細をもっとはっきりと観察することができる」と説明する。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年8月19日
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