北京初のドローン物流配送航路が開通

人民網日本語版 2024年08月19日16:31

北京初のドローン配送航路が今月16日、八達嶺長城(万里の長城)景勝地で開通した。観光客に熱中症対策グッズや緊急時用のグッズなどを届ける。この「空中回廊」が開通したことで、景勝地の観光体験がさらに向上するほか、緊急時の対応能力や通常の運営維持デジタル化水準も高まった。新華社が報じた。

8月16日、長城の観光客に商品を届ける小型ドローン(写真提供・配送プラットフォーム)。

8月16日、長城の観光客に商品を届ける小型ドローン(写真提供・配送プラットフォーム)。

北京初のドローン物流配送航路の配送ポイントは、八達嶺長城南城の延長線にある南九城楼に設置されている。記者は配送ポイントまでたどり着き、スマホを使ってQRコードをスキャンして、デリバリープラットフォームにログインし、注文すると、5分ぐらいで、小型ドローンが薬や飲料水、日焼け防止グッズ、食品などを届けてくれた。

八達嶺長城南城の延長線にある南九城楼は、2023年末に一般公開された。長城の外見をそのまま保護することを考慮して、同エリアには商業施設が全く設置されておらず、そこを観光する観光客は飲料水などを購入することができない。そのため、こうした問題を解決すべく、八達嶺長城景勝地は、配送プラットフォームと提携し、延慶区と結ぶ北京初のドローン物流配送航路を開通させた。

ECプラットフォーム・美団のドローン業務の責任者である毛一年副総裁によると、歩くと50分かかるのに対して、ドローンを使うと、5分で熱中症対策グッズや緊急時用グッズなどを観光客に届けることができる。商品を届けたドローンは配送時に出たゴミを載せて元の場所に戻るため、長城の運営維持に必要な人件費削減にもつながっているという。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年8月19日

注目フォトニュース

関連記事