中国3大航空会社が国産旅客機C919の商用運航スタート その意味とは?
9月19日午後、中国南方航空の定期便CZ3539が広州を飛び立って上海に到着した。これは南方航空に引き渡された国産大型旅客機C919の初めての商用運航だった。これにより、C919は中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空の3大航空会社で商用運航が行われるようになり、C919の大規模運航が新たなステージに入った。新華社が伝えた。
広州を飛び立つ中国南方航空初のC919定期便。
C919の世界初の顧客である東方航空は、すでに5本の路線で7機の商用運航を行っている。これまでに輸送した旅客は延べ50万人を突破し、定期便の運航便数は3700便を超えた。C919は中国国際航空と南方航空へも順調に引き渡され、それから1ヶ月以内に相次いで商用運航に投入された。C919が初めて海外へ向かい、シンガポール・エアショーに登場した際には、非常に人気となり、広く注目を集めた。また、国境を越えた商用チャーター便としても初の運航を行った。
C919は2023年5月28日に東方航空が初めて商用運航を行ったのに続いて、24年9月10日には中国国際航空が、9月19日には南方航空が、それぞれ初の商用運航を行った。この間に市場運営への投入の効率が向上し、ペースが加速した。航空会社や空港などの民間航空機関によるC919への保障能力も増強し続けている。3大航空会社の持つ広い航空路線ネットワークと高い基準による管理は、C919が市場への適応を加速させ、運営能力を高めるのに役立つ。
拉薩(ラサ)に到着したC919。
中国商用飛機有限責任公司(中国商飛)によると、C919の順調な導入と今後のスムーズな運営を保証するため、3大航空会社と中国商飛は密接に協力し、航空機の型式選択、製造・製造監督、人材育成、運航準備などの業務を全力で進めている。こうした連携は航空機の運航支援システムを改善しただけでなく、航空機のメンテナンス、機材の供給、性能の最適化などの面における「深いつながり」も実現するものと期待される。
C919が引き渡され運航をスタートしたのと同時に、中国商飛は引き続き検証飛行を行い、C919の「飛行の限界」を絶えず打ち破り、市場での適応力を高めてきた。南方航空が初飛行を行った日には、中国商飛の保有するC919が初めて西蔵(チベット)自治区拉薩(ラサ)市に到着し、標高の高い高原における運航の重要システム開発のためのテスト飛行、標高の高い高原にある空港の適応力検査を行い、今後、標高の高い高原を飛ぶ路線の運航ニーズと高原型の開発に対応していくための基礎を固めた。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年9月20日
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