データを的確に表現し、「化学反応」を推論できるデータ元素周期表に関する研究成果が発表
データは土地、労働力、資本、技術に続く5番目の生産要素と定義されている。しかし、これまでは、どんな機構でも、自分たちがどんなタイプの「宝のようなデータ」を所有しているかを分かりやすく説明することはできなかった。上海市都市設計・都市科学重点実験室は10月25日、最新研究成果である「『データ元素周期表』から『データ反応』まで——革新的理論がデータ要素の資産化模索をバックアップ」を発表した。
2023年9月、上海で開催された「2023デジタル経済サミット」において、人民網と伝播内容認知全国重点実験室の責任者は、人民データ研究院(人民データ傘下のデジタル経済シンクタンクのプラットフォーム)は、多方面の力を合わせて、物理世界の化学元素周期表を参考にし、業界や地域の制限を超え、データを的確に表現し、さまざまなデータ間の『化学反応』を推論できる基礎理論の枠組みを研究開発する計画であると初めて発表した。その後、上海市都市設計・都市科学重点実験室は、グローバル化した最先端を走るチームとして、その共同研究計画に加わった。
データ元素周期表とは、文字通り、データ要素を一定の規律に基づいて、よりベーシックで、理解、操作しやすいデータ元素に分解して配列した表だ。2023年、人民データ研究院は、「物理の世界の化学元素周期表を参考にして、業界、または地域の枠を超えて、データを的確に表現し、さまざまなデータ間の『化学反応』を推論できる基礎理論の枠組みを研究開発する計画」と発表した。その後、上海市都市設計・都市科学重点実験室が共同研究計画に加わった。
上海市都市設計・都市科学重点実験室の劉艷軍執行副室長は、「データのポテンシャルを本当の意味で引き出すためには、『ビッグデータの応用』から『データ要素の応用』への抜本的な変化を実現しなければならない。データの収集や簡単な分析だけで満足してはならず、データの内在的価値を掘り出し、それを経済、社会の発展を促進する核心的資源に転換しなければならない。人民網が打ち出したデータ元素周期表は、データの系統的な分析や応用のための新たなツールとなっている」と評価する。
劉執行副室長によると、それら元素は、化学元素周期表の中の原子のようで、いろんな組み合わせ、反応を通して、各種複雑なデータ構造、応用シーンを生成することができる。データ元素を、明確にシンボル化し、『データ反応』を分析することで、元々無秩序でバラバラだったデータ資源を、特定の処理スタイルに基づいて、加工、計算し、最終的に応用価値のあるデータ要素シーンを生成することができる。
上記の重要な成果は、人民日報社が主催し、人民網、人民日報数字伝播有限公司が実施した2024メディア融合発展フォーラムの「データ駆動型 革新的インテリジェントメディア業態」並行フォーラムで発表され、ゲストが深い議論を交わした。
「人民網日本語版」2024年11月9日
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