「記者として、使者として」中国を伝える

内蒙古自治区を訪れた2人の外国人男性記者

人民網日本語版 2024年11月12日11:04

「一帯一路」(the Belt and Road)青年友好交流プロジェクト「外国メディアの見た青城(呼和浩特市)」メディア取材団に参加する海外メディア関係者が10月末、内蒙古(内モンゴル)自治区呼和浩特(フフホト)市を訪問。自然・生態環境やスマート産業、人文・アートなどを通して、歴史的文化都市である同市の活気に満ちた現代化の進展を肌で感じた。欧州やアジア、アラブ諸国など19ヶ国から来た記者21人は、5日間にわたって実際に現地を訪れて取材し、そこで撮影した写真や映像、執筆した記事などを通して、心に響く生き生きとした「中国の物語」を自国の読者に向けて発信した。人民網が報じた。

ロシア人記者・イワンさん 中国の美しさをカメラで記録

中国を訪問するのは初めてというロシア人記者のイワン・シャプキンさんは、見るもの全てに興味津々となり、「実際に来るまでは、中国は悠久の歴史を誇り、奥深い文化に満ちた国であることしか知らなかった。実際に来てみると、食べ物や建物、自然の風景、風習・伝統など、どれもが独特であることを知った。それだけでなく、中国はとても現代化された国」と話す。また、呼和浩特の経済技術開発区や和林格爾(ホリンゴル)新区を見学した際には、新興産業の発展に驚いたといい、「見学した新エネルギー商用車とドローンのメーカーは、レベルがとても高かった!」と振り返る。

ロシア人記者・イワンさん。撮影・袁蒙

ロシア人記者・イワンさん。撮影・袁蒙

イワンさんは、中国で見聞きしたことをペンとカメラで記録し、「近年、ロシアは東洋に対する注目を高めている。僕はこれまで、太極拳や中国の書道、北海公園の美しい景色など、中国関連の記事や写真を新聞に掲載してきた。今回、呼和浩特で、中国の2大ランドマークである黄河と万里の長城が交わる老牛湾を含め、たくさんの写真を撮影した」と話していた。

老牛湾の美しい景色を撮影するロシア人記者・イワンさん。撮影・袁蒙

老牛湾の美しい景色を撮影するロシア人記者・イワンさん。撮影・袁蒙

エジプト人記者・マーザンさん 「中国はエジプトに多くのサポート」

「中国通」のエジプト人記者・マーザンさんが中国を訪問するのは今回で3回目。2019年、エジプトのアインシャムス大学で中国語に初めて出会って以来、中国語を学んで既に5年になるという。そんなマーザンさんが自分に付けた中国語名は「路夏」。「エジプト人は本当に中国と中国人が大好き。エジプトにはピラミッドがあり、中国には万里の長城がある。両国とも悠久の歴史を誇る古代四大文明の発祥地」と話す。

馬頭琴の演奏を体験するエジプト人記者マーザンさん。撮影・袁蒙

馬頭琴の演奏を体験するエジプト人記者マーザンさん。撮影・袁蒙

内蒙古自治区の敕勒川生態スマート牧場で、外国人記者の一行は高度に自動化された牛乳生産ラインを見学。マーザンさんは、ロータリー型自動搾乳設備に特に興味津々となり、「この設備を使うと、乳牛80頭の搾乳がわずか8分で完了するとは、本当にびっくり。アラブ諸国、特にエジプトは農業の発展を非常に重視している。毎回中国に来るたびに、中国の発展と変化を感じるし、発展途上国が現代化を歩むための新たな道を見ることができる。エジプトは最も早くに『一帯一路』イニシアティブに加入した国の一つ。中国とエジプトは『一帯一路』を枠組みに、たくさんの協力を展開している。中国はエジプトに多くのサポートを提供してくれている」と語っていた。

中国語を架け橋にして、記者だけでなく使者としても活躍

呼和浩特訪問を通して、マーザンさんとイワンさん、そしてその他の外国人記者らが互いに知り合うことが

呼和浩特彫刻芸術館で記念に中国語でサインするエジプト人記者・マーザン。撮影・袁蒙

呼和浩特彫刻芸術館で記念に中国語でサインするエジプト人記者・マーザン。撮影・袁蒙

できた。マーザンさんは、「みんな文化も考え方も違い、いろんな国から来ているが、内蒙古自治区で一緒に取材し、一緒に中国に関する記事を書いているうちに、仲の良い友達になった」と感慨深げに語る。また、イワンさんはマーザンさんの話になると何度もサムズアップし、マーザンさんのことを「中国語が上手なエジプト人男性」と呼んでいた。イワンさんは「ロシアは欧州の国であるため、ロシア語や英語の文化圏をより受け入れやすい。でも、今回中国に来て、中国語を勉強したいと思うようになった。中国語が話せると、マーザンさんのように中国人と深い交流ができ、中国に関してもっと内容の濃い報道ができるようになると思う」と話していた。

中国語を流暢に話せるマーザンさんはすぐに「人気者」になった。マーザンさんは喜んで他の外国人記者のために中国語の通訳をしたり、中国語のフレーズを教えたりしていた。そして、「中国は世界的な経済大国。中国語をマスターしていると、仕事や投資でも役立つ。エジプトや他のアラブ諸国では今、中国語ブームが起きていて、中国について理解を深めたり、中国関連の仕事をしたいと思っている人が増えている。僕は記者だけれど、中国語ができるので、使者でもある。自分の目で見た実際の中国を一人でも多くの人に伝えたい」と語った。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年11月12日

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