過去最長の「ダブル11」商戦は中国消費市場の新たな変化を反映
今年の「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)では、「デジタルヒューマンによるライブ配信」が多くのショップの新たな選択肢となった。AI技術が絶えず成熟する中、高品質な「デジタルヒューマン」が人間のライブ配信者と協力し、「ダブル11」のネット通販イベント期間中、各ショップによる24時間態勢の販売を支援し、人的コストも大幅に削減した。
2009年の第1回「ダブル11」以来、年に一度のこのイベントは絶えず変化してきた。各ショップはもはや「最安値」競争に専念せず、消費者もより理性的になり、品質とサービスのコストパフォーマンスをより重視するようになっている。
2024年の「ダブル11」は「過去最長」とされる。早くも10月8日にはショート動画プラットフォームで「ダブル11」のウォーミングアップとなるプロモーションが他に先駆けて開始され、ネット通販各社は10月14日に「ダブル11」商戦に入った。これは例年より約10日早く、プロモーション期間は1ヶ月以上にわたった。
今年の「ダブル11」が早々に開幕したことで、中国の宅配業界も繁忙期に突入した。国家郵政局のデータによると、10月21日から23日の間に全国の郵便宅配便で集荷された荷物は、前年同期比48.7%増の約19億2000万個に達した。うち10月22日には前年比74.0%増の7億2900万個に達し、1日当たりの取扱量記録を更新した。
注目すべき点は、今年の「ダブル11」では、決済サービスと物流サービスの間で従来の提携関係の壁を越えた連携が大きな特徴となったことだ。9月以降、淘宝と天猫が微信支付(WeChatペイ)の導入を発表し、京東も支付宝(アリペイ)決済の導入を発表。さらに淘宝と天猫は京東物流と提携し、京東もアリババの自社物流である菜鳥物流との提携を発表。共通の配達・保管サービスを提供した。
北京工商大学経済学院の周清傑教授は、「ネット通販セールは、期間の延長、価格の引き下げ、サービスの最適化によって、さらに多くの消費者層の支持を得ており、消費回復と信頼向上にプラスとなっている」と指摘している。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年11月13日
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