「ナイトタイムエコノミー」が活況 2024年中国の夜間観光収入1.91兆元の見込み

人民網日本語版 2024年12月03日15:01

資料写真(画像著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)

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2024年の中国のナイトタイムエコノミーに関する研究成果の発表イベントが、このほど広東省深セン市福田区で行われた。業界では、今年の国内夜間観光の総収入は前年同期比21.7%増の1兆9100億元(1元は約20.6円)に達すると予想されている。

中国観光研究院の戴斌院長は、「2018年にナイトタイムエコノミーの概念が提起され、北京で研究成果第1弾が発表されて以降、ナイトタイムエコノミーは小から大へ、点から面へと発展し、中国の特徴的な国際観光目的地構築システムの重要な構成要素となった。さらに文化と観光の深いレベルでの融合発展、そして観光産業の質の高い発展を推進するための有効なルートにもなった」と述べた。

これと同時に、ナイトタイムエコノミーは新たな状況と課題にも直面している。戴院長は、「ナイトタイムエコノミーは画一的なモデル、ビジネス形態の同質性、国際競争力の弱さ、文化体験の不足、人々の獲得感の低さといった早急に解決すべき一連の現実的な問題にも直面している。軽食の夜市やライトアップショーは夜間観光の全てではないし、ましてやナイトタイムエコノミーの将来像でもない。より多くの公共の文化的空間の開放時間を延長し、より多くの小さいながらも美しく、優れており、温もりある文化娯楽空間を作り出す必要がある」と提案した。

今回のイベント会場では、同研究院のナイトタイムエコノミー課題チームが2024年ナイトタイムエコノミー優秀都市エリアと2024年ナイトタイムエコノミー優秀プロジェクトを発表した。北京市朝陽区、深セン市福田区、長沙市芙蓉区など15の都市エリアが選ばれた。(編集KS)

「人民網日本語版」2024年12月3日

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