澳門祖国復帰25周年 澳門の25年の変化を記録し続けるカメラマン
澳門が祖国に復帰した1999年12月20日に撮影した写真(写真提供・陳顯耀さん)。
澳門(マカオ)特別行政区のプロカメラマンである陳顯耀さんは、「澳門の特別な瞬間を撮影できて誇りに思う」とした。人民網が報じた。
陳さんは1999年から現在に至るまで25年間、数え切れないほどの回数のシャッターを押し続け、澳門の特別な瞬間の数々をカメラに収め、実践が成功している特色ある「一国二制度」の新たな気概と成果を記録してきた。
陳さんは、「澳門の変化というと、僕のスタジオの近くの関前街は、この25年間の澳門の経済発展と産業の変化を反映している」と話す。
2010年に撮影した華裳服装店(写真左)と、2024年に撮影した同じ場所に開店した展示スペース(写真右、写真提供・陳顯耀さん)。
陳さんによると、2010年に撮影した左側の写真は伝統的な裁縫業が集まったエリアにあった「華裳服装店」(関前正街51号)で、梁慶煥さん夫婦が1960年に店を開いた。その精錬されたオーダーメイドのチャイナドレス製作技術が評判となり、同店は当時、澳門のオシャレな女性の間で人気となり、一時代を築いた。
しかし、時が流れ、梁さん夫婦も高齢になり、華裳服装店は2015年に閉店。かつては澳門の「ファッションリーダー」となっていた店舗はコカ・コーラの展示スペースに変わり、多くの観光客が訪れるようになっている。衣料店からドリンクブランドの展示スペースへの変化は、澳門の時代の変遷と発展の縮図となっており、現地に独特な文化的景観を添えている。
2009年(写真左)と2024年(写真右)に撮影した関前正街66号と周辺の様子(写真提供・陳顯耀さん)。
陳さんによると、関前正街66号にある今ではランドマークとなっている建物では、梁耀さん夫婦が1965年から「耀記服装」という店を経営し、日用雑貨や生活用品を販売していた。その後、学校の制服や衣類を販売する店に変わり、衣類にオリジナルのプリントを入れるサービスを提供するようになり、それが新たなトレンドとなっていたという。
2015年にその店が閉店してからは、オーナーが何度か変わり、今はアーモンドクッキーが人気の「英記餅家」の店舗となっている。陳さんは、「ここは、澳門のビジネスの変遷を見守ってきたほか、文化の革新の象徴ともなっている」と話す。
澳門の変化は、周辺の店舗の変化とリニューアル、そして横琴島の急速な台頭を反映している。
2012年(写真上)と2024年(写真下)に撮影した路氹(コタイ)と横琴粤澳深度合作区(写真提供・陳顯耀さん)。
陳さんは、「ここがこれほど激変するとは想像もできなかった。横琴は広東省と澳門特区が連携するうえで重要な場所で、地域の発展が加速するにつれて、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)で働いたり、暮らしたりすることを選ぶ澳門の人が増えている」と話す。
陳さんは、澳門の厳かなムード漂うランドマークから、生活感漂う街中に至るまで、様々な場所をカメラに収めている。その写真は単なる記録ではなく、この都市に対する深い思い入れを表現した作品でもある。経済と社会が繁栄・安定し、多種多様な文化が融合している澳門特区で、陳さんはこれからもシャッターを切り続けるという。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年12月23日
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