ボアオ・アジアフォーラム2025年年次総会が3月に開催 世界の変化とアジアの未来に焦点

人民網日本語版 2025年01月09日14:58

ボアオ・アジアフォーラム2025年年次総会の記者会見が8日、北京市で行われた。フォーラムの張軍事務局長は、「ボアオ・アジアフォーラム2025年年次総会が3月25日から28日まで海南省博鰲(ボアオ)で開催される。テーマは『世界の変化の中で共にアジアの未来を創る』」と述べた。新華社が伝えた。

張事務局長は、「同フォーラムの今年の年次総会のテーマを『世界の変化の中で共にアジアの未来を創る』に決定したのは、多国間主義を堅持し、開放・発展を推進し、アジアの発展に焦点を当てると同時に、グローバルな課題に共同で対応し、国連未来サミットの成果の実現を推進し、手を取り合って共に未来を創り、人類運命共同体を構築することが狙いだ」と説明した。

また、張事務局長は、「今回のフォーラム年次総会では4つの方向性を巡ってテーマを設定する。(1)大勢を把握し、世界の大きな変化の中で信頼を再構築し、協力を促進する(2)成長を促進し、グローバル化の再均衡を推進し、包摂的な発展を実現する(3)未来を構築し、持続可能な開発目標(SDGs)の実施を加速させ、グローバルな課題によりよく対応する(4)原動力を創出し、人工知能(AI)の応用とガバナンスを強化し、イノベーション発展を推進する――の4テーマだ」と述べた。

今回の年次総会ではAIの応用とガバナンスのバランスの取れた推進をどのように行うか、デジタル能力の建設を強化し、デジタルデバイドを縮小し、デジタルの相互接続を推進するにはどうすればよいかといった議題を方向性として議論を行う。また企業向けに「AIの応用におけるコアコンピタンスの形成」と「大きな変化の中での企業の対応のあり方」などの議題を特別に設定し、企業界が世界の変化に対応し、イノベーションの方向性を把握するためのアプローチとアドバイスを提供するという。

張事務局長は、「目下の世界は方向性の危機、信頼の危機、ガバナンスの危機に直面しており、そのうち最も大きな課題は信頼の危機だ。相互信頼を増進し、対話を促進することこそがフォーラム年次総会の特徴と優位性であり、その中には政府間対話、トラック2対話、政治・ビジネス分野の対話、学者の対話、経済対話、文明対話などが含まれる。これまでに、多くの国際機関と地域機関の責任者、閣僚級政府高官、世界トップ500社の関係者、著名な専門家・学者の年次総会への参加が確認されている。今年の年次総会が国際社会の信頼の『赤字削減』に積極的な役割を果たしたい」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2025年1月9日

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