今年の春運が14日に開始 延べ90億人が地域を跨いで移動へ

人民網日本語版 2025年01月14日16:00

今年の「春運」(春節期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)が14日から始まった。期間は2月22日までの40日間となる。交通運輸部(省)などの当局は、同期間中に、地域を跨いで移動する人の数は延べ90億人に達するほか、鉄道の利用者は延べ5億1000万人、民用航空の利用者は延べ9000万人と、いずれも過去最多記録を塗り替えると予想している。中国新聞網が報じた。

1月13日、北京北駅のホームを歩く旅客。撮影・賈天勇

1月13日、北京北駅のホームを歩く旅客。撮影・賈天勇

チケット予約殺到で予約システムのキャパシティに試練

今年、「春運」に移動する人の数は例年よりさらに多くなりそうだ。また、今年は「除夕(大晦日)」が初めて法定祝祭日に組み込まれ、「春節」に合わせて8連休となるため、移動する人がさらに集中しそうだ。

チケット予約が殺到する「春運」期間は、鉄道チケット関連オンラインサービス「12306」のキャパシティが試される。

「12306」テクノロジーイノベーションセンターによると、「12306」のシステムは今月12日、不審なログイン・アクセスを3714万回ブロックし、不審なチケット予約請求569万回のアクセスを制限し、不審な「キャンセル待ち購入」の請求266万回の処理を後回しにするなど、システムは安全かつ安定して稼働しているという。

13日午後5時の時点で、「12306」を通して「春運」期間のチケット8507万枚が発売された。鉄道当局は「12306」の予約や「キャンセル待ち購入」のデータを基に、条件が整っている人気路線や時間帯において、輸送能力増強を行う計画になっている。

その他、今年、「12306」には新しい機能が試験的に追加された。「予約情報事前入力最適化の試験的導入」という機能で、北京市や天津市、上海市、江蘇省、浙江省、広東省の各駅と四川省、重慶市の各駅を往復し、それらの駅を始発、または終点とする長距離路線が対象となる。チケットの発売が始まる前にチケット予約に必要な情報を事前入力しておけば、発売期間になるとシステムが自動でチケット購入手続きをしてくれる機能が追加されている。旅客がチケットを予約するために必要な情報を発売期間前に入力し、料金の支払いを済ませておくと、「12306」が旅客の設定に基づいて自動でチケット購入を手配してくれる。

地域を跨いで移動する人の8割が自動車

ほぼ全てのサービスエリアで新エネ車の充電が可能に

国務院新聞弁公室は先ごろ開催した記者会見で、「春運」期間中に、自動車で移動する人の数は延べ72億人に達し、地域を跨いで移動する人の約8割を占めると見られていることを明らかにした。高速道路の単日交通量のピーク値は過去最多記録を塗り替える可能性がある。

中国では近年、新エネ車が急速に発展しているのを背景に、新エネ車で移動する人が増えている。そして、移動の途中で充電できるのかというのが、社会の注目ポイントとなっている。

交通運輸部運輸サービス司の責任者・高博氏によると、2024年11月末の時点で、中国全土の高速道路のサービスエリア(駐車場を含む)に充電ポールが累計で3万3100本、充電用の駐車場が4万9300台分設置されているという。2023年末と比べると、充電ポールが1万2100本、駐車場が1万6600台分増えており、充電設備が設置されている高速道路のサービスエリアの割合は2023年末の85%から97%にまで高まった。標高が高い場所にあるサービスエリアを除いて、ほぼ全てのサービスエリアで充電できるようになっているという。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年1月14日

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