外交部「貿易戦争や関税戦争に勝者は存在しない」

米国のトランプ大統領は現地時間1日、中国から輸入される全製品に対して現行の関税に加えて10%の追加関税を課す大統領令に署名した。この新たな貿易保護措置は、国際社会および米国国内の広範な反発を招いている。トランプ大統領は、この措置は自らが支持する「保護主義政策」と一致すると述べた。

中国外交部の報道官は同件について、中国はこれまで立場を繰り返し明確にしてきたと述べ、貿易戦争や関税戦争に勝者は存在しないと強調した上で、中国は終始一貫して国家の利益を断固として守ると述べた。また、中国商務部の報道官も、中国の関税問題に対する立場は一貫しており、今回の関税措置は中米双方にとって利益をもたらさないだけでなく、世界全体にも悪影響を及ぼすと指摘した。

商務部の報道官はさらに、米国が一方的に追加関税を課す行為は世界貿易機関（WTO）の規則に甚だしく違反しており、米国自身の問題解決に寄与しないばかりか、中米の正常な経済貿易協力にも大きな損害を与えるとして、中国は米国の誤った措置に対してWTOに提訴するとともに、相応の報復措置を取り、自国の権益を断固として守ると述べた。

中国は、米国がフェンタニルなど自国の問題について関税によって他国を脅迫するのではなく、客観的かつ理性的に対処することを望む。中国は米国に対して、誤った措置を改めて、中国と向き合って共に進み、平等に双方が利益を得て、相互尊重を基礎にして問題に向き合い、誠実な対話と協力により食い違いを管理しコントロールするよう促す。

中国国際放送局（CRI）より  2025年2月3日