中国は揺るぎなき「エンパワーメント型大国」

人民網日本語版 2025年02月17日15:55

現在、一国主義が国際秩序を破壊し、保護主義が世界経済に損害を与えている。このため、国際社会は世界の平和的発展の見通しに憂慮を深めている。混迷する世界は、安定的パワーと建設的パワーを差し迫って必要としている。(人民日報コラム「和音」掲載)

先ごろ、ある外国の学者が中国を「エンパワーメント型大国」と評した。この言葉には、中国が一貫して「人類運命共同体」の構築という理念を堅持し、国際公共財の提供を堅持していること、世界平和の維持と共同発展の促進という大国としての責任感を実際の行動によって示していることが生き生きと表現されている。

「エンパワーメント」に含まれる理念は、中国の伝統文化において尊ばれる調和的共存、共同発展という思想と相通じるところがある。例えば「己立たんと欲して人を立て、己達っせんと欲して人を達す」は、自己の発展を実現すると同時に他者の発展も手助けするということを強調しており、「人に授けるに魚を以ってするは、人に授けるに漁を以ってするに如かず」は、他者を手助けするうえで重要なのはその能力の向上であることを強調している。中国は古来、協調と協力を通じた共同発展の実現を追求してきたのだ。

「エンパワーメント」の具体的な内容は、中国が確固として揺るぎなく自国の事をしっかりと行い、高水準の開放拡大を堅持し、各国と発展の機会を共有し、世界経済成長の重要なエンジンとしての役割を果たし、グローバル・ガバナンスの整備のために公共財を積極的に提供し、変革する世界における揺るぎなき建設的パワーであることに体現されている。

中国式現代化による民族復興の偉業の推進を中国が大きな歩みで進めていく過程では、その随所に「エンパワーメント」の特徴が見られる。中国式現代化は人類運命共同体の構築をその本質的な要請としているため、中国が一貫して平和・発展・協力・ウィンウィンの旗を高く掲げることが決定づけられている。

高水準の開放を拡大し、巨大かつイノベーションの活力に満ちた中国市場は、各国の発展をエンパワーしている。膨大な消費者と絶えず高度化する消費需要により、「中国市場」は「世界市場」となっている。製造業の外資参入制限措置を「ゼロ」にし、ビジネス環境を持続的に最適化し、中国と国交のある全ての後発開発途上国の関税品目100%に対して関税免除措置を適用するなど、高水準の開放を不断に拡大する中国は、世界に超巨大市場によるメリットをもたらし、各国の発展に大きな機会を提供している。

発展を国際的アジェンダの中心に据える中国は、実際の行動によって多くの発展途上国の発展をエンパワーしている。「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設イニシアティブは、共同建設国の経済成長と発展・進歩にとって実効性ある助力となっている。中国ラオス鉄道、ジャカルターバンドン高速鉄道、ハンガリーセルビア鉄道など一連の象徴的プロジェクトは、人員、貨物、情報などの移動を促進し、発展への道を切り開いた。ハイブリッド米の普及、職業訓練の提供、ソーラーライトの設置など「小規模だが素晴らしい」民生プロジェクトは、関係国の発展ニーズと符合し、その自己発展能力を高め、民生改善を促進している。

中国は真の多国間主義を堅持し、「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」ことでグローバル・ガバナンスをエンパワーしている。中国はグローバル発展イニシアティブ、グローバル安全保障イニシアティブ、グローバル文明イニシアティブを打ち出し、推進して、世界情勢の変動への対応、人類の難題の解決のために中国の知恵と案を提供し、貢献している。気候変動をめぐるグローバル・ガバナンスに積極的に関与し、パリ協定を的確に履行し、「グローバルAIガバナンス・イニシアティブ」「AIキャパシティビルディング・アクションプラン:善のために、全ての人のために」を打ち出すなど、中国は日増しに厳しさを増すグローバルな課題を前に、何もせずただ傍観するのではなく、かつてない力強さでグローバル・ガバナンスに関与し、グローバル・ガバナンス・システムに貴重なプラスのエネルギーを与えている。

人類が運命と苦楽を共にする今日において、中国は揺るぎなき「エンパワーメント型大国」として、開放・包摂・イノベーション・協力の精神で、各国と手を携えて平和を維持し、発展を促進し、「同じ地球で助け合うこと」「団結・協力」「互恵・ウィンウィン」を時代の最も力強い声にしていく。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年2月17日

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