「哪吒」大ヒットでアニメ制作やグッズ制作会社が猫の手も借りたいほど大忙しに
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国産アニメーション映画「哪吒之魔童閙海(ナーザの魔童大暴れ)」が空前の大ヒットとなったことを受け、中国では今、「小規模だが素晴らしい」映画・ドラマ制作会社が続々と台頭し、関連人材の需要が高まると同時に、供給も増えている。深セン竜崗区坂田街道(エリア)で先日開催された就職説明会では、「哪吒」シリーズの視覚効果を担当した企業に応募が殺到していた。
同じく「哪吒」シリーズの制作に関わった江蘇省徐州市のある企業では今、例年より早く繁忙期を迎えている。この企業では、例年なら旧暦の1月いっぱいはまだプロジェクトが始動しないにも関わらず、今年は「哪吒之魔童閙海」が爆発的大ヒットとなっているのを背景に、受注数が50%も急増し、すでに下半期までスケジュールがいっぱいになっているという。
徐州視達坦誠文化発展有限公司の楊博・総経理兼視覚効果総監は、「最終的に不足が深刻になっているのは、資産と特殊効果の分野の人材。全国を見ても、アニメーション映画の制作を問題なくやり遂げることができる人材は4000人くらいしかいない」と話す。
アジアの映画史の記録を次々と塗り替えている「哪吒之魔童閙海」の制作には、中国のアニメ会社138社、アニメ人材4000人以上が関わっており、こうした会社と人材が全力で取り組んだことがキーポイントになっている。
徐州視達坦誠文化発展有限公司では、さらに効率的に人材を育成するために、徐州財経高等職業技術学校と連携してスタジオを設置し、同社での採用を前提としてアニメ専門の人材を育成している。
映画が大ヒットすれば、関連グッズの売上も伸びる。ブラインドボックスやトレーディングカード、ぬいぐるみといったバラエティに富む「哪吒之魔童閙海」関連グッズは売り切れ続出となり、インターネット上での1日当たりの平均検索回数は延べ10万回以上増え、近年の関連グッズの販売記録を塗り替えている。「哪吒之魔童閙海」の関連グッズを生産している広東省東莞市石排鎮のアートトイ工場は、ここのところずっと猫の手も借りたいほどの忙しさが続いている。
突如殺到した注文を前にして、石排鎮の多くのアートトイメーカーは2000人の「生産増援部隊」を立ち上げ、生産に手が回らない企業の増援を行っている。石排鎮の企業は現在もスタッフを大勢募集しているほか、設計やスマート製造といった分野の技術者を大量に育成して、生産能力のボトルネックを打破しようとしている。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年2月27日
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