中国とベトナムを結ぶ碩竜-リーバン出入国検査所が開通

開通セレモニーの様子（写真提供・主催者）。

中国広西壮（チワン）族自治区とベトナムのカオバン省を結ぶ碩竜（中国）-リーバン（ベトナム）出入国検査所が2月27日に開通し、それを祝うセレモニーが同日、同検査所近くの国境地点（846-847号国境標識）で行われた。これで国境に面する広西壮族自治区の3市8県全てに出入国検査所が設置されたことになる。また碩竜-リーバン出入国検査所が開通したことは、中国とベトナムが協力を深化させ、交流を強化する上で重要な一里塚となり、両国の経済・貿易、観光、人文といったさまざまな分野に強力な原動力が注入されることになる。

碩竜出入国検査所が開通し、中国に入国した第一陣のベトナム人旅客（写真提供・主催者）。

碩竜—リーバン出入国検査所は、中国とベトナムの国境部にある重要な交通路に位置するため、立地条件が非常に良く、中国広西壮族自治区崇左市大新県碩竜鎮とベトナムカオバン省ハラン県を結んでいる。2022年4月26日、中国国務院は、碩竜公路出入国検査所の開放を拡大し、年間を通じて公路旅客と貨物輸送を取り扱う出入国検査所にするほか、岩応ルートの開放も拡大することを認可した。うち、碩竜ルートは、旅客や旅客輸送車両が通行するルートで、岩応ルートは貨物や貨物輸送車両が通行するルートとなる。

開通した碩竜出入国検査所で出入国審査を受けるため列を作る旅客（写真提供・主催者）。

大新県は近年、5億9800万元(1元は約20.5円)を投じて、出入国者年間延べ100万人以上、年間貨物取扱量266万トン以上を目指す、円滑化とデジタル化がされた碩竜公路出入国検査所の建設を推し進めてきた。同出入国検査所はすでに、一般貿易、「辺民互市」貿易（辺境住民が国境線一定範囲以内で政府が認可する場所、または市場において、規定金額、または数量を超えない範囲内で行う商品売買）、旅客出入国審査などを取り扱っている。（編集KN）

「人民網日本語版」2025年3月4日