中国、完全なAI産業体系を形成 AI特許出願件数が世界1位

人民網日本語版 2025年04月28日16:15

中国は今年に入り人工知能(AI)の基礎研究を持続的に強化しながら応用志向を重視することで、新技術が具体的な応用シーンに深く浸透し続けている。中国は現在、基礎レベル、フレームワークレベル、モデルレベル、応用レベルを網羅するAI産業体系を形成している。中央テレビニュースが伝えた。

中国が独自に研究開発した次世代インテリジェント数値制御システムが先日、正式に発表された。これは世界初のAIチップとAIモデルを統合した数値制御システムで、産業用工作機械の操作精度を既存のマイクロメートルレベルからさらに30%向上させることができ、加工効率も5−10%向上し、中国の産業用工作機械の産業チェーンのミドル・ハイクラスへの進出加速を牽引することになる。

生産サイドだけでなく、AIのサービスシーンへの融合も加速している。浙江省のある病院では現在、AI病院の建設が進められており、最近新たに難治患者警告追跡システムが稼働を開始した。大規模AIモデルを用いることで、毎日3万件以上の検査報告から高リスク患者を自動的に解析・選別でき、現在までに1万8000例以上を正確に識別している。

中国科学院院士で、浙江大学医学院附属第二病院党委書記の王建安氏は、「我々は演算能力の独自制御性、モデルの業界専用性、データの安全性と信頼性を終始堅持し、科学研究のデータマイニングから病院管理の最適化に至るまで、医療、サービス、科学研究などのマルチシーンと全チェーンを網羅するスマート管理医療エコシステムを構築し、大量のリソースを節約している」と述べた。

最新データによると、今月9日時点で、中国のAI特許出願件数は157万6379件で、世界の38.58%を占め、世界1位となっている。中国は現在まで400社以上のAI分野における国家レベル専精特新(専門化・精密化・特徴化・新規性)「小巨人」企業(高い成長性または大きい発展のポテンシャルを持つテクノロジーイノベーション中小企業)を育成し、世界のAI産業規模の10分の1を占め、完全なAI産業体系を形成している。

中国は今年さらに600億元(1元は約19.7円)規模の国家AI基金を設立し、各地のAI科学技術イノベーション、産業発展、応用促進を加速させている。同時にAIに関する監督管理体制・メカニズムを整備し、現在まで40件以上の業界重要標準と10件以上の国際標準を制定し、産業エコシステムの持続的な最適化を推進している。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年4月28日

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