好きを仕事に!——コメディ・プロデューサー

人民網日本語版 2025年05月09日14:35

消費の新たなニーズが次々と誕生し、市場も変化し続けているのを背景に、「職業」にも無限の可能性が生まれている。最近では「好きを仕事に」する若者などが、ユニークなスキルと経験を武器に、市場に新たな風を吹き込み、発展の新天地を切り開いている。

近年、中国のコメディの形式は進化し続けており、スタンダップ・コメディや漫才、即興コメディといった新たなスタイルが次々と人々の関心を集め、コメディファンが増え続けている。その新たなブームに乗る女性・崔楊静さんは、情熱とアイデアを原動力に、独自のコメディの道を歩んでいる。2024年、崔さんは河北省承徳市で、ローカル・コメディ・ブランドの「辣条喜劇」を立ち上げた。これは崔さんの新たなスタイルのコメディに対する情熱だけでなく、承徳市の文化に対する深い理解を表現する新たなチャレンジとなっている。

崔さんとそのチームは、新たなスタイルのコメディと承徳市の文化を組み合わせることに取り組み、ローカル色豊かなコメディを発展させる道を模索している。崔さんはこうした取り組みを通じて、より多くの人に新たなスタイルのコメディに触れてもらうだけでなく、コメディを通して、承徳の文化に新たな息吹を吹き込みたいと考えている。その過程において、崔さんは様々なトレーニングを積極的に企画し、承徳市のコメディファンに学習と交流のプラットフォームを提供している。

「辣条喜劇」のイベントでは、参加者はスタンダップ・コメディのテクニックを学ぶことができるほか、他のコメディファンと、自分のネタをシェアし合ったり、経験を語り合ったりすることができる。こうした相互交流を通じて、コメディはステージ上でのパフォーマンスにとどまらず、1つのコミュニティへと進化し、みんなが共に成長し、刺激し合うことができる場となっている。崔さんは、「若者がステージで自信を持って自分らしさを発揮し、おもしろいエピソードなどを、おもしろおかしく表現する姿を見ることが、自分にとって最大のやりがい」とする。

承徳市のコメディ関連市場は、その立ち上がりこそやや遅かったものの、崔さんや「辣条喜劇」の努力が功を奏し、すでに振興の兆しが見え始めている。各種公演やイベントを通して、承徳市の人々の新たなスタイルのコメディに対する興味も次第に高まりを見せている。

コメディ・プロデューサーである崔さんは、どのようにして新しいネタを出し続けるか、どのようにして市場の競争を勝ち抜くかなどについても考えているとし、常に多くの問題に挑み続けている。それでも、「情熱がある限り、コメディに対して敏感であり続け、情熱を抱き続けることができ、解決策もきっと見つかると思っている」としている。彼女にとって、コメディはパフォーマンスであるだけでなく、生活におけるじっくりとした観察であり、思考でもあると言えるだろう。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年5月9日

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