「和合共生」という文明の知恵をグローバル・ガバナンスの構想へ
今年6月10日は、1回目の国連「文明対話国際デー」だった。「文明対話国際デー」を祝して、グローバル対話イベント「文明間の交流と相互参考」が9日、米国ニューヨークの国連本部で開催された。出席した各国代表は中国の提唱するグローバル文明イニシアティブの世界的意義を高く評価し、団結の強化、文明間対話の促進、平和と発展の維持を国際社会に呼びかけた。(人民日報コラム「和音」掲載)
「対話は平和へと通じる道だ」。国連のグテーレス事務総長はスピーチで、「1回目の『文明対話国際デー』にあたり、我々はこの信念を発揚し、文明の豊かな多様性が相互理解と世界の団結の促進において持つ力を発揚する」と述べた。昨年、第78回国連総会で、中国など83ヶ国の共同提出した決議案が全会一致で採択され、毎年6月10日を「文明対話国際デー」と定めることが決まった。この決議はグローバル文明イニシアティブの核心的理念を十分に体現した、文明間対話の推進と人類の進歩の促進という各国の人々の一致した願いに沿うものであり、国際社会の広範な支持を得た。
文明間対話によって、平和の紐帯はより緊密になり、発展の原動力は強化され、親善の橋も架けられる。2023年、習近平国家主席はグローバル文明イニシアティブを打ち出し、世界の文明の多様性の尊重、全人類共通の価値観の発揚、文明の継承と革新の重視、人的・文化的分野における国際交流・協力の強化を提唱した。「文明対話国際デー」の制定は、中国によるグローバル文明イニシアティブ実践の的確な措置であり、「和合共生」という文明の知恵をグローバル・ガバナンスの構想へと変えていく実践でもある。
この1年間、中国は各国と協力して、「文明対話国際デー」制定決議の精神を積極的に実行に移し、異なる文明間の対等な対話のための場を設けるべく努めてきた。「上海協力機構加盟国文明間対話2024」や「BRICS文明間対話」、さらに「中南米文明間対話2024」や「第4回中国アフリカ文明間対話大会」などを通じて、中国は文明間の交流と相互学習を揺るぎなく促進するパワーとなり、グローバル文明イニシアティブの定着及び全人類に資する公共財への転化を促進してきた。国際社会は、今日の中国は異なる文明間の対等な対話の提唱において極めて重要なリーダーシップを発揮しているとの認識で一致している。
国際社会が交流と相互参考を強化し、文明間対話を通じて世界的難題を解決する知恵を引き出すことは、世界の現代化への道を広げることに寄与する。中国式現代化は中華の優れた伝統文化に深く根ざしており、中華文明の現代化の継続であると同時に、全ての優れた人類文明の成果を参考にし、取り入れるものでもある。中国は各国が自ら現代化実現の新たな道を模索することを支持し、上海協力機構政党フォーラムの開催、中国アフリカ国政運営経験交流プラットフォームの構築、「グローバル・サウス」シンクタンク協力アライアンスの設立主導などを通じて、各国間の文明間交流と国政運営の相互学習・参考を積極的に後押ししている。
中国は各国と共にグローバル文明イニシアティブを実践し、文明間の平等の守護者、文明間交流の実践者、文明の進歩の促進者となり、百年間なかった大きな変化を人類文明の進歩に資する方向へと導いていくことを望んでいる。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年6月11日
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