中米ハイレベル経済貿易会談、対等な対話と協議によって溝を解消する重要な一歩

人民網日本語版 2025年05月13日16:33

中米ハイレベル経済貿易会談が5月10日から11日にかけて、スイス・ジュネーブで開催された。互いの努力を経て、今回の会談は率直で踏み込んだ建設的なものとなり、重要なコンセンサスに至り、具体的な進展があった。双方は中米経済・貿易協議メカニズムの構築で合意した。国際世論はこの結果を高く評価しており、中米の経済・貿易関係の健全で安定した持続可能な発展の維持が、両国及び両国民の根本的利益にかない、世界経済の成長にも寄与することが改めて証明された。(人民日報「鐘声」国際論評)

中米の経済・貿易関係の安定性の如何は、世界経済の行方に関係してくる。中米ジュネーブ経済貿易会談に関する共同声明によると、両国政府は、両国及び世界の経済に対する両国間の経済・貿易関係の重要性、持続可能で長期的かつ互恵的な経済・貿易関係の重要性を認識するに至った。会談では、関税率の大幅な引き下げという具体的な進展があった。米側は91%の追加関税を撤廃し、中国側もこれに応じて91%の対抗関税を撤廃。また、米側は「相互関税」のうち24%を一時停止し、中国側もこれに応じて対抗関税のうち24%を一時停止することが確約された。この進展に対する世界市場の肯定的な反応は、今回の措置が両国の生産者と消費者の期待に応えるものであり、両国の利益および世界の共通利益にもかなうものであることを示している。

発展段階や経済体制の異なる大国である中国と米国の間で、経済・貿易協力において溝や摩擦が生じるのは正常なことだ。重要なのは、両国首脳による重要な共通認識を指針として、相互尊重、平和共存、協力・ウィンウィンという原則に基づき、対等な対話と協議を通じて、適切な問題解決策を見出すことだ。中米の経済・貿易関係の本質は互恵・ウィンウィンであり、対立や衝突、貿易戦争は中米いずれの側の利益にもならない。今回の会談で得られた成果は、対等な対話と協議が両国間の溝を解消する正しい道であり、大国間の正しい付き合い方の継続的な模索という中米の必要性とも合致することを示している。

今回の会談によって、今後の交渉の基礎が固められ、前提条件が明確になり、環境が整えられた。これは良いスタートだが、根本的な問題解決のためには、米側が一方的な追加関税という誤ったやり方を徹底的に是正し、互恵協力を絶えず強化し、中国側と共に今年1月17日の両国首脳電話会談における重要な共通認識を積極的に実行に移し、相互開放、継続的な意思疎通、協力、相互尊重の精神に基づき、取り組みを継続していくことが必要だ。中国は確固として揺るぎなく質の高い発展を推進し、高水準の対外開放を拡大し、ビジネス環境を最適化し続けていく。米側も中国側と向き合って進み、中米間の協力・ウィンウィンによって両国及び世界に寄与する大きな事、具体的な事、良い事をより多く成し遂げていくべきだ。

中米ジュネーブ経済貿易会談の意義は、その具体的な成果以上に、対等な対話と協議を通じた溝の解消という道を双方が再確認したことにある。今後の道のりは決して平坦ではないかもしれないが、中国側は米側と共に、今回の会談を良い基礎とし、引き続き問題解決の実務的な姿勢で、対話の勢いを維持し、協力の潜在力を深く掘り起こし、協力のリストを長くし、協力のパイを大きくし、中米の経済・貿易関係の健全で安定した発展を推進し、両国民及び世界の人々に幸福をもたらしていくことを望んでいる。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年5月13日

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