砂を「チップ」に変える中国の企業、その画期的な技術とは?

人民網日本語版 2025年06月19日10:55

半導体チップの製造には、極めて重要な原材料であるシリコンウェハーが必要だ。鄭州航空港区にある鄭州合晶シリコン材料有限公司(以下「鄭州合晶」)は、絶え間ない研究開発とイノベーションによって、一般的な工業用の砂である二酸化ケイ素を、中国最大サイズのシリコンウェハーへと転換させることに成功した。人民網が伝えた。

12インチのシリコンウェハー。撮影・霍亜平

12インチのシリコンウェハー。撮影・霍亜平

鄭州合晶の担当者は、「電子グレードの多結晶シリコンウェハーは、11N(イレブン・ナイン)という非常に高い純度が求められる。さらに、表面の平滑度や微粒子も管理しなければならない。例えば、髪の毛の1/6000ほどの微細な塵が表面に付着しただけでも、製品の廃棄につながる恐れがある」と説明する。

生産現場で忙しく働く作業員。撮影・霍亜平

生産現場で忙しく働く作業員。撮影・霍亜平

より大きなサイズのシリコンインゴットを製造することから、それを薄く平らなウェハーに切り出すまでのすべての工程において、高度な技術と厳密な品質管理が求められる。鄭州合晶は、絶え間ない研究開発とイノベーションによって数々の技術的難関を突破し、砂から「チップ」への華麗な変身を実現した。

鄭州合晶は2017年に鄭州航空港区に進出し、鄭州ひいては河南省における半導体集積回路の基礎材料産業の空白を効果的に埋めた。現在では、中国のシリコンウェハーの重要な製造拠点となっている。(編集ES)

「人民網日本語版」2025年6月19日

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