「AI+茶飲料」が新トレンドに 若者がハマる「デジタルヘルスケア茶飲料」
山東省済南市の中医薬健康茶の店で、00後(2000年代生まれ)の会社員である王海龍さんは、「以前はおいしさを求めてミルクティを買っていたが、今は体調管理のために飲んでいる」と話した。「AI四診機(人工知能<AI>技術により中医薬の4項目の健康チェックを機械で行えるようにしたマシン)」で体の状態をチェックした王さんは、痰湿体質(余計な水分や脂肪分が体内に溜まりやすい体質)である自分に合わせて、余計な水分を流してむくみを解消するように調合された「除湿茶」を手に入れた。この「AI+茶飲料」オーダーメイドが、若者の間で新たな消費トレンドになっている。
中国の調査会社の「艾媒諮詢(iiMedia research)」の報告によると、中国の消費者の42.49%が健康目的で茶飲料を選び、5GやAIといった技術の導入が、茶飲料産業のオンライン市場拡大を後押ししている。
山東本草食養飲食サービス有限公司の岳海涛運営ディレクターは、「この茶飲料店はAI技術を活用することで健康ニーズを可視化している。消費者は自分に合った茶飲料の推薦を受けられるだけでなく、定期的に再測定して、体調の改善を追跡することもできる。このオーダーメイドと動的調整型のサービスモデルによって、若い消費者の中医薬健康茶に対する信頼度が高まっている。AIプロジェクトを導入してから、茶飲料製品の月間平均リピード率は47%に達した」と話した。
現在、「AI+茶飲料」の革新的な取り組みが中国の多くの地域に広がっている。茶飲料店の中にはスマート舌診マシンやスマート脈診マシンにより「対症療法的」にオーダーメイドの茶飲料を提供しているところがある。また、AIによる超リアルバーチャルアイドルや拡張現実(AR)技術と結びついて、消費者とのインタラクティブな体験を強化しているブランドもある。業界の予測では、AI技術の成熟や健康意識の高まりにともなって、今後はオーダーメイドの茶飲料と業界の枠を超えたコラボレーションが茶飲料市場の重要な成長分野になるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2025年6月25日
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