「スマートブレイン」を搭載し、「考える」ことができるドローン

人民網日本語版 2025年07月11日15:26

消火用ドローンは、山の上空100メートルの高さまで一気に舞い上がると、気流に揺られながらも、火災現場の上まで移動し、機体の下に吊り下げた消火ボールを、指定の位置に正確に落とすと、「パン」という破裂音が聞こえた。そして、白い消火剤が煙のように辺りを包み、火が一瞬で消えた。

湖南中電金駿科技集団有限公司(以下、「中電金駿」)の劉賽総経理は取材に対して、「消火訓練で使われたこの消火用ドローンは、複数のドローンが、複数のタスクを連携しながら実施することができる。消火ボールを投下すると、1度に30-40平方メートルの火を消すことができる。ドローンには、マルチスペクトルセンサーが搭載されており、濃い煙が立ち込めている場所でも、正確に燃えている場所を見つけることができる。そして、AIアルゴリズムを活用して、火災現場を3D動的モデリングして、火が拡散するルートを予測することができ、その精度は92%以上に達する。データに基づいて、自動で投下するベストの位置を選択する」という。

中電金駿のドローン展示ホール(撮影・劉賓)。

中電金駿のドローン展示ホール(撮影・劉賓)。

「95後(1995-99年生まれ)」の若手「創客(アイデアを現実に変える人)」でもある劉賽総経理は、「『スマートブレイン』が搭載されたドローンは、『飛ぶ』だけでなく、『考える』こともできる」とし、「ドローンを中心としたモノのインターネット(IoT)エコロジカルを構築することで、工業級民用ドローン業界の牽引者になるのが目標」とその斬新な考えを披露した。

写真提供・取材対象者

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劉総経理はまた、「以前なら3-4日かかっていた総合パトロールが、今は2-3時間で終わり、診断報告まで出すことができるようになっている。ドローンがスマート化の方向に向かって発展するのは必然的な流れであることは分かっているものの、こんなに急速に発展するとは思っていなかった。空中トラックや空中バスも近い将来登場すると信じている」とした。

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(編集KN)

「人民網日本語版」2025年7月11日

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