「中国のチャンスを逃すわけにはいかない」 世界のSWF約6割が中国への資産配分増やす意向

人民網日本語版 2025年07月16日11:05

米国の独立系資産運用会社「インベスコ」の報告書によると、不安定な世界情勢に対応するべく、世界の政府系ファンド(SWF)は現在、アクティブ運用や対中投資、外貨準備の多様化へとシフトしている。

調査によると、世界のSWFの中国への資産配分に対する関心が大幅に高まっており、約60%のSWFが今後5年間の中国への投資配分、特にハイテク分野への配分を増やすとの意向を示した。

その他、中米関係の緊張が高まっているものの、北米のSWFのうち中国への資産配分に関心を示している割合は73%に達している。

ロイター通信社は、「中国のチャンスを逃すわけにはいかないという投資家の心理を示している」としている。調査によると、SWFは現在、かつてシリコンバレーに向けていたのと同様の「戦略的な緊急性」を持って中国のイノベーション主導型産業に投資している。

「インベスコ」の公的機関部門責任者であるロッド・リングロウ氏は、「中国は現在、半導体やクラウドコンピューティング、人工知能(AI)、電気自動車、再生可能エネルギーなどの分野において、世界のリーダーとなっている。市場は中国の発展に対して、『チャンスを逃すわけにはいかない』と感じており、『今中国に目を向けなければ』という心理が存在している」との見方を示す。

この調査は、トランプ米大統領が相互関税を発表する前の今年1-3月に実施された。当時は中国のAI企業「DeepSeek(ディープシーク)」が話題をさらい、市場の関心がピークに達していた。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年7月16日

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