「中国発、世界向け」 開発拠点を中国に置く外資系企業が増加

人民網日本語版 2025年06月11日14:37

写真提供・新華社

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中国での投資・経営においてイノベーションを「発展のキーワード」とし、中国において共にイノベーションを行い、その成果を世界と共有することを選択する外資系企業がますます増えている。

ロレアルもその一つだ。同社は今年、中国の革新的バイオテクノロジー企業「未名拾光」と戦略提携を締結し、革新的な生物活性物質を共同研究・開発し、その量産化を推進。また、Cathay Capitalや上海市静安区と提携して「凱輝創美未来基金」を設立し、成長段階にある化粧品ブランドや関連企業に重点的に投資するなど、中国においてイノベーション分野に注力している。

ロレアル・グループのグローバル研究開発・イノベーション・テクノロジー担当副最高責任者であるバーバラ・ラヴェルノ氏によれば、「中国発、世界向け」のイノベーションを真に実現するためには、単に多国籍企業が投資を絶えず拡大し、中国発の研究開発成果を世界に広めるだけでなく、中国において中国企業と外資系企業が共に成長する「イノベーション・エコシステム」を構築することが、より重要となる。

中国向けのイノベーションを行い、それを世界に広めることが、少なからぬ外資系企業にとって選択肢となりつつある。

工業分野の外資系企業であるebm-papstグループが現在中国で販売している製品は、現地化率が90%近くに達している。中国市場に対する深い理解に基づいた現地化率の高い製品は現地企業に歓迎されているうえ、世界市場にも少なからず進出している。

日本の食品ブランド「明治」は、「中国のスピードで中国向けのイノベーションを」を選択した。明治(中国)投資有限公司の長森克史取締役社長は「明治は中国において、現地開発・現地生産・現地人材体制の強化を全力で推進し、高付加価値と技術革新を組み合わせた戦略で、中国市場をさらに深耕している」と語る。

今年1月から4月までの間に中国全土で新たに設立された外資系企業は1万8832社で、前年同期比12.1%増となった。外資系企業は中国での戦略配置を加速させている。商務部(省)研究院学位委員会の白明委員は、このデータについて「外資系企業が依然として中国を有望視し、中国において共にイノベーションを行い、その成果を世界と共有することを十分に物語っている」と指摘する。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年6月11日

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