中国初の大型固定翼ドローンによる台風の早期警戒・偵察が革新的に実現
人民網日本語版 2025年07月25日09:46
今回の任務を遂行中の緊急災害救援ドローン「翼竜」。画像提供:中国航空工業集団有限公司
緊急災害救援ドローン「翼竜」がこのほど広東省において、台風接近前の早期警戒・偵察、通過後の被災状況の調査、緊急指揮通信任務を遂行し、中国初となる大型固定翼ドローンによる台風の早期警戒・偵察を実現したことが23日、中国航空工業集団有限公司への取材で分かった。これにより、「台風との速度競争、台風への追随」という台風対応の全プロセスをカバーする緊急対応モデルが革新的に確立された。新華社が伝えた。
専門家によれば、最近、台風6号(ウィパー)が広東省西部沿岸に接近する中、「翼竜」ドローンシステムは迅速に展開され、強風や激しい雨といった極端な気象環境を克服しながら、緊急指揮センターへ高価値の早期警戒情報や被災状況の位置情報などを提供した。
強風や激しい雨などの極端な気象条件下でも、ドローンは柔軟に飛行ルートを最適化し、搭載された合成開口レーダーが厚い雲や雨を透過し、重要地域のリアルタイム偵察を実施。取得されたデータと映像情報はリアルタイムで緊急指揮センターに送信され、台風による災害リスクの評価、事前の防災体制の構築、洪水・排水対策の科学的策定に時間を稼いだ。
「ウェイパー」が北部湾へ移動するのに伴い、「翼竜」は通過後の偵察と緊急通信支援を行った。台風の通過経路に密接に追随し、視界が極めて悪い状況の中、道路や農地の冠水、河川の増水といった重要な被災状況を把握し、前線指揮部による救援活動の展開や救命ルートの確保、さらには二次災害の緊急調査を支援した。(編集YF)
「人民網日本語版」2025年7月25日
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