海南省三沙市、サンゴ苗10万株の植え付けに成功

人民網日本語版 2025年09月03日10:02

海南省三沙市のサンゴ植え付けプロジェクトが段階的な成果を上げ、これまでにサンゴ苗10万株の植え付けに成功し、西沙諸島で最大規模の人工サンゴ育苗拠点と植え付けモデルエリアが完成し、すでに14万3000株のサンゴ幼苗が育成されていることがこのほど、海南省三沙市海洋保護区管理局への取材で分かった。新華社が伝えた。

サンゴ礁は海底の「熱帯雨林」と称され、海洋生物の多様性と島礁の生態系の安全を維持する上で重要な役割を果たしている。地球温暖化によるサンゴの白化現象に対応するため、三沙市は2023年に宣徳諸島海域でサンゴ植え付けプロジェクトを開始した。

このプロジェクトでは、革新的なツリー型サンゴ苗圃育成技術を採用しており、サンゴの成長速度と生存率を著しく向上させている。三沙市海洋保護区管理局の李育培局長は、「サンゴ苗の年間成長速度は15センチメートルに達し、サンゴ植え付けエリア内ではウミガメやシャコガイなどの希少海洋生物も顕著に増加している」と語った。

サンゴ礁の修復は、海洋生物の生息地を再建し、食物連鎖を安定させるだけでなく、海洋生態系の回復力を高め、三沙の島礁の基盤を強化することもできる。今後、三沙市は衛星リモートセンシングや水中ロボットなどの新技術を導入し、南海の海洋生態系保護とモニタリングを継続的に推進していく方針だ。(編集ES)

「人民網日本語版」2025年9月3日

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