歴史と文化の風薫る徐州
かつて「彭城」と呼ばれていた江蘇省徐州市は、前漢と後漢の時代の文化の発祥地だ。この地で見ることができる漢代の「金縷玉衣(死者に着せた玉の衣)」や「上絵を施した陶俑」は、前漢と後漢の時代の輝かしい文化の物証だ。市内の中心部の南北中軸線に位置する歴史文化街区(エリア)「彭城七里」は全長3.5キロに達し、数多くの歴史の遺物や文化観光スポットが並び、人的・文化的ムードと人情味あふれるムードの「競演」を実現している。
1年で最も暑い時期となる「三伏」が始まる「入伏」が到来すると、徐州では、羊肉を食べて夏を迎える祭り「伏羊節」が盛大に行われる。そして食欲をそそる香りを漂わせる、羊を煮込んで作ったスープを飲むために、食通たちが早くから店にやって来る。「拉魂腔」とも呼ばれる伝統劇・柳琴戯も現在に至るまで受け継がれ続けている。人々の生活の様子を紹介する同劇には、ユーモアにあふれながらも、豪胆な徐州の人々の人柄が反映されている。
さらに徐州は、「中国の建設機械の都」としても広く知られている。その代表格である徐工集団が開発した世界初の自動運転電動ホウルトラック「華能睿馳」 100台は、鉱山に導入され、効率よく作業しているほか、省エネという特徴も際立っている。さらに、江蘇省のサッカーリーグ「江蘇省都市サッカーリーグ(江蘇リーグ)」でも、徐州チームは素晴らしい成績を収めており、徐州の人々の自慢となっている。アマチュアサッカーの「江蘇リーグ」が開催されたことで、街全体が活気に満ち、選手と市民が共に、「スポーツの夢」を追いかけるようになっている。
時を重ねるほど、磨きがかけられていく徐州は、歴史を感じながら、近代的な様子も楽しむことができる素敵な街並みで、訪れた人々を迎えている。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年9月22日
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