さまざまな機械の「農夫」を紹介する「中国農民豊作節」イベント

人民網日本語版 2025年09月25日08:57

旧暦の秋分にあたる9月23日、山東省招遠市大戸陳家村では「2025年中国農民豊作節」イベントの全国メイン会場としてのイベントがスタートした。中でも現代の農業機械装備展がイベントの目玉の1つとなり、さまざまな機械の「農夫」がテクノロジーの力で豊作を支えていることに関心が集まった。

広い耕作地に設置された先端スマート農業機械が人々の注目を集めた。臨工集団のハイブリッドトラクターは最高出力が600馬力を超え、雷沃重工のコンバインの収穫量は毎秒16キログラム以上に達し、山東五征集団のコンバインハーベスターは収穫から倉庫に戻るまでのプロセスをシームレスで結び、耕作地での作業をより効率的にするという。

山地に適した中・小型農業機械にも、さまざまなテクノロジーが用いられ、注目を集めていた。モバイル水・肥料散布一体型機械はさまざまなエリアの作物に対して、精確に水や肥料を散布することができ、ボディを折り曲げて方向転換する関節型トラクターは起伏に富んだ山地や傾斜地をスムーズに移動することができる。またブルーベリー収穫機は慣性振動制御技術により果実を優しく摘み取ることを可能にしている。さらにビジュアルシステムを備えた噴霧器は障害物を巧みによけながら農薬を散布し、レーザー除草ロボットは1時間に雑草を5万本除草することを可能にしている。

今回の現代の農業機械装備展は「大きなものから小さなものまで、スマート技術が豊作を支援」をテーマに、動力機械や整地機械、播種機、耕作地管理機械、収穫機などチェーン全体にわたる展示を行い、中国が先端スマート農業機械の独自開発方面で成し遂げた最新の成果を一挙に展示している。

またスマート農業システムも広く注目を集めた。スマート農業成果展示エリアに登場した「空・宇宙・地面を一体化した精密農業サービス」システムは、衛星リモートセンシング、ドローン、地上のモノのインターネット(IoT)などの技術をよりどころに、作物栽培面積、生育状況、土壌の水分量などの情報を立体的にモニタリングし、生産管理の「処方箋」を出すことができる。

「2025年中国農民豊作節」イベントは「農業の豊作を祝い 素晴らしい生活を享受」をテーマに、全国各地で累計3000回以上の豊作を祝うイベントを行い、オンラインとオフラインを結びつけ、都市部と農村部が融合し双方向で交流している。山東省招遠市での全国メインイベントでは、貧困脱却の成果と農村振興の効果的な結びつきの成果を強固にするとともに、さらに発展させ、種子産業の振興、現代農業機械、スマート農業など現代農業の発展成果を推進し、農村大規模市場、農村グルメイベント、農村文化カーニバルなどの特色あるイベントや全国の優良ブランドの農産品と地方の特色ある農産品のPRイベントも開催する。(編集KS)

「人民網日本語版」2025年9月25日

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