エスカレーターで登山、滑り台で下山がトレンド? 若者にも登山が人気に

人民網日本語版 2025年11月06日15:37

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中国の多くの景勝地が近年、観光客が気軽に登山を楽しむことができるよう、様々な工夫をしている。特に、便利で楽しい旅行を追求する人が多くなる中、「ゆる旅」ならぬ「ゆる登山」や、エスカレーターで登る「無痛登山」といったスタイルが次々と登場し、登山観光市場の新たなトレンドとなっている。北京青年報が伝えた。

旅行サイト・途牛旅游網が最近発表した「2025登山観光消費報告」によると、多くの景勝地が、観光用エスカレーターやケーブルカー、下山用滑り台、外骨格アシストロボットといった、山間部でも楽に観光できる設備を打ち出し、子供や高齢者などの体力的な負担を効果的に軽減しているほか、娯楽体験と周りの美しい景色をうまく組み合わせ、登山の楽しみを増やしている。

例えば、泰山や峨眉山、恩施大峡谷、太姥山、剣門関といった景勝地は、外骨格アシストロボットを打ち出している。これを装着すると、足の負担が片足ごとに約10キロアシストされ、登山の負担が軽減される。

張家界の百竜エレベーターに乗ると、高さ326メートル地点までわずか88秒で到達することができる。老君山の下山滑り台を使うと、10分で下山することができ、滑る時のワクワク感がたまらない。こうした「なまけもの」でも楽々と登山と下山ができるスタイルが今、人気となっており、各景勝地は一度体験してみたいという観光客で賑わいを見せている。

その他、泰山や峨眉山、黄山といった景勝地は、「登山付添」サービスを打ち出し、観光客の間で人気を集めている。登山付添人は、登山の過程でコースの案内やおしゃべり、さらには荷物や子供を代わりに背負ってくれ、写真撮影もしてくれる。そのうえ、忍耐強く付き添い、必要な時にはいつでも励ましてくれ、体力的に自信のない観光客に情緒的価値を提供し、登山体験を高めてくれる。

登山観光を楽しむ人の年齢層を見ると、主に80後(1980年代生まれ)や90後(90年代生まれ)となっており、家族で登山を楽しむ人が多い。その他、できるだけ多くの観光スポットを巡ることを目的とした「特種兵式旅游(特殊部隊式旅行)」や、「山ボーイ・山ガール」、「山コーデ」、「ナイトハイク」、「徒歩旅行」などがトレンドになっているのを背景に、登山旅行に夢中になる00後(2000年以降生まれ)も増えている。

こうした動きを受け、登山愛好者の間でも「00後」が存在感を発揮するようになっている。そして、50%以上の00後が友達と一緒に登山することを好み、一緒に登山に挑戦したり、そのおもしろさを語り合ったり、記念写真を撮影したりして、友達の輪を広げ、気の合う友達との絆を深めるようになっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年11月6日

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