南京理工大学が9年連続で実施している申請不要な食費補助金とは?
秋が深まる中、南京理工大学では今年も申請が不要で、通知もなく、学校がビッグデータを活用して、経済的に困窮している学生を高精度で割り出し、その食堂カードに補助金が直接チャージされるという、心温まる取り組みが実施されている。
経済的に困窮している学生を支援すべく、同校は2016年から、食堂カードに補助金をチャージする取り組みを行っている。今年11月2日の時点で、延べ3万7000人以上が、毎月数十元(1元は約21.8円)から数百元の補助金を受け取ってきた。
この取り組みでは、ビッグデータ解析を通して、月60回以上食堂を利用し、その利用総額が平均750元以下となっていることを基準として、経済的に困窮している学生を割り出し、通知なしで補助金をチャージしている。この取り組みの財務情報も定期的に公開され、社会各界がそれを監督し、毎年、特別審査も受けている。
ただ、ビッグデータにも時にはミスが生じることもあるという。以前、普段から食べる量が少なく、野菜中心の食事を好むある学生を、「支援が必要な学生」とみなしたことがあった。しかしこの学生は、補助金の入金に気付くと直ちに返金し、「本当に補助を必要としている学生を支援してほしい」と話したという。
南京理工大学教育発展基金会の副秘書長を務める、学校対外連絡・発展部の左静副主任によると、「利用方法を識別するシステムがアップデートされたので、現在ではこうしたミスは生じなくなっている。この取り組みでは、当校の数学系の『データ解析のスペシャリスト』の協力を得て、高精度の基盤モデルを構築し、学生のカード利用状況やその他の状況を総合的に分析して、より正確な判定ができるようにしている。また、学生がデリバリーを含む他の方法で食事をすることも考慮に入れて、当校は人工知能(AI)が抽出した基準を満たす『援助対象リスト』を、まず、各学院の補導員に渡し、実際の状況にあわせて、リストを調整するようにしている」という。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年11月13日
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