【素敵な四季を探す旅】小雪

人民網日本語版 2025年11月21日14:45

11月22日は二十四節気の20番目の「小雪」となる。「小雪」は、気象と直接関係のある節気で、気温が少しずつ下がり、降水量が増える頃となる。そして農作業ではこの時期、「備蓄」が重要なキーワードとなる。「素敵な四季を探す旅」シリーズでは、旅行好きなSisiが素敵な四季を探す旅に案内!今回は、夏や商、周、隋、唐などの王朝を含む13王朝が都を構えたため、「十三朝古都」と呼ばれる河南省洛陽市を訪れ、初冬の足音に耳を傾けながら、歴史的雰囲気を味わい、農家の人々の冬にまつわる知恵を紹介する。

この時期の洛陽市は、まだ雪はないものの、気温は目に見えて低くなり、農家の人々はすでに冬支度の準備を終えている。農作業における「小雪」のキーワードは「備蓄」で、田畑が完全に凍ってしまわないうちに、「凍灌」と呼ばれる水撒きをして、その湿度を保つほか、小麦などの越冬作物の「保温対策」を行う。中国には、「『小雪』に雪が降ると、次の年は必ず豊作になる」という農業に関する言葉があり、そこには次の年が良い年となることを願う思いが込められている。現在でもスマートビニールハウスは節気に合わせて、温度と湿度が調整されており、伝統的な農業の知恵は、急発展する現代テクノロジーにも活かされている。

また中国では「『小雪』には野菜を、『大雪』には肉を塩漬けにする」という言葉もある。「小雪」の頃は、空気が乾燥しているため、野菜の塩漬けや燻製食品を作るベストシーズンを迎える。その他、中国の人々はこの時期に、鶏やアヒル、魚、豚肉などを塩漬けや腸詰めにして、春節(旧正月)まで保存して、食べる習慣もある。

この頃に、「小雪から土地が凍てつく」という言葉の意味を感じながら、洛陽名物のアツアツの牛肉スープを飲めば、体をポカポカに温められるに違いない。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年11月21日

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