【素敵な四季を探す旅】寒露

人民網日本語版 2025年10月08日15:02

朝露がひんやりと感じられ、木々の葉が次第に赤く染まる頃である10月8日、秋の5番目の節気「寒露」を迎えた。「素敵な四季を探す旅」シリーズでは、旅行好きなSisiが素敵な四季を探す旅に案内!今回は安徽省の黄山を訪れ、気温が下がって、結露が霜に変わっていく季節の静けさと美しさを紹介する。

節気に「寒」の字が入り、暑さが完全に影を潜める「寒露」は、寒さを感じ始める頃となる。昔の人は「寒露」から15日間を3つの「候」に分けた。まず、「一候」には、最後の一陣となるサカツラガンが、越冬の「常連客」として南方エリアへと飛来する。「二候」は、「雀大水に入り蛤となる」と言われている。これは昔の人々が秋が深まると、スズメをあまり見かけなくなるため、海のハマグリになったとロマンチックな解釈をしたためだ。「三候」には菊の花が咲き始める。菊の花が咲き誇る山の景色は、「寒露」の頃の最も素敵な風物詩となる。

「寒露」の頃になると、黄山には絶景が広がる。早朝には雲海が山を覆い、松の枝の朝露がキラキラ輝き、楓の葉が真っ赤に染まり、うすいグレーの岩と「競演」する。山の麓の村では、民家の軒先でトウモロコシやトウガラシが天日干しされ、菊の花の香がほのかに漂い、人情味あふれるムードが温かい気持ちにさせてくれる。

深まる秋を感じられる「寒露」には、美しい自然だけでなく、暮らしの温もりも感じることができる。そんな素敵な寒露の時期に、秋を見つけに出かけてみよう!(編集KN)

「人民網日本語版」2025年10月8日

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