【素敵な四季を探す旅】立冬
11月7日は二十四節気の19番目で、冬の1番目の節気「立冬」を迎える。「立冬」は、「立春」、「立夏」、「立秋」と共に「四立」と呼ばれ、季節が移り変わる主な節目となる。立冬の到来は、冬が正式に始まったことを意味する。「素敵な四季を探す旅」シリーズでは、旅行好きなSisiが素敵な四季を探す旅に案内!今回は「氷城」と呼ばれる黒竜江省哈爾浜(ハルビン)市を流れる川・松花江のほとりに足を運び、冬の始まりを紹介する。
哈爾浜市の中央大街では、ロシア風の建築物や名物の紅腸(ソーセージ)を楽しむことができる。また、松花江では寒中水泳を楽しむ人を見ることができるほか、「世界最大の氷雪テーマパーク」である哈爾浜氷雪大世界では、「極寒」をエンターテインメント化した知恵を楽しむことができる。
農民にとって立冬の到来は、田畑での作業が終わり、冬支度の重要な時期の到来を意味している。秋に収穫した作物はすでに倉庫で保管され、田畑には静けさが漂う。この頃になると、農民は1日の平均気温が0-5度の日を選んで、田畑に「凍水」と呼ばれる水を撒く。また中国北方エリアの農村では、一部の食糧をオンドルの上で保存するという習慣が今でも残っている。オンドルの熱を利用することで、湿気の影響から食糧を守ることができるからだ。一方で白菜や大根といった野菜は穴蔵で保存し、一層ごとに土をかぶせて保管する。そうすることで、春までの野菜を確保することができる。これらは冬を安心して過ごし、翌年の農作業の準備をするための農民の知恵の結晶と言える。

立冬には、中国の北方エリアでは餃子を食べたり、羊肉を使って煮込んだスープ「羊湯」を飲んだりする習慣があるほか、南方エリアにも鶏肉やアヒル、魚を食べる習慣がある。体が温まるものを食べたり、飲んだりして、寒い冬に備えるのだ。
立冬は、万物が休息状態に入り、エネルギーを蓄え始める時期となる。夜は早めに寝て、朝は遅めに起き、適度に栄養補給を行い、健康に心がけよう。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年11月7日
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