海南自由貿易港の「封関運営」とは?
海南自由貿易港では12月18日から「海南島全島を関税ゼロにする封関運営」が正式に始まるのを前に、同貿易港の「二線出入国(境)検査所(貨物を検査する通関地)」10ヶ所では11月18日、合同訓練を展開した。

「海南島全島を関税ゼロにする封関運営」とは?
海口税関自由貿易区・特殊区域発展処の崔瑞康科長によると、「海南島全島を関税ゼロにする封関運営」とは、海南島全域を税関監督・管理特殊地域とし、「『一線』開放、『二線』管理、『島内自由』」を基本的な特徴とした自由化、円滑化政策、制度を指す。そのうちの「一線」開放とは、海南自由貿易港と中国域外の国・地域の間を「一線」として、出入国(境)に関する一連の自由化、円滑化措置を実施することを指す。「二線」管理は、海南自由貿易港と大陸部の間を「二線」として、「一線」開放の内容に基づいて、的を絞った管理を実施することを指す。「島内自由」は、海南自由貿易港内では、各種要素が相対的に自由に流通できることを指す。

「対外開放出入国(境)検査所」と「二線出入国(境)検査所」とは?
崔科長によると、「対外開放出入国(境)検査所」とは、国務院の認可を経て、貨物や交通運輸機関、人員の直接出入国(境)手続きを提供する港・空港を指す。「二線出入国(境)検査所」とは、国務院の認可を経て、貨物や交通運輸機関、人員が海南自由貿易港と中華人民共和国域内にある他の地域間を出入りするための手続きを提供する港・空港を指す。
「ゼロ関税」とは?
海口税関関税処の劉子林科長によると、「ゼロ関税」とは、輸入品に対する輸入関税や輸入段階での付加価値税・消費税を免除することを指す。「海南島全島で関税ゼロにする封関運営」の実施が始まると、ネガティブリストによる管理が実施され、「輸入ゼロ関税商品」は「輸入課税商品リスト」に準ずる。
「ゼロ関税」対象の貨物は?
劉科長は、「『海南島全島を関税ゼロにする封関運営』実施後、『ゼロ関税』対象商品の範囲は、現時点の1900品目から、約6600品目にまで拡大し、全ての品目に占める割合は74%に達し、実施前と比べると、約53ポイント上昇する。生薬や紡績の原料、卑金属製品、機械器具などは、同措置の実施後、「ゼロ関税」の対象となる。商品名称を見ても、主に、企業の生産に必要な物的要素に集中していることが分かる」と説明する。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年11月20日
注目フォトニュース
関連記事
- 海南島全域で関税をゼロにする「封関運営」開始まであと1ヶ月
- 封関運営(ふうかんうんえい)
- 【第20回党大会合同取材】海南省代表団「2025年までに全島の関税ゼロ運営開始を目指す」
- 海南自由貿易港、110件のプロジェクトが契約
- 海口新海港と南港のトラック出島通路を調整、海南自由貿易港の封鎖運営に対応 海南省
- 海南自由貿易港、世界に向け産業誘致 調印プロジェクト265件
- 海南自由貿易港を世界に紹介するイベントを外交部が開催
- 海南自由貿易港、世界の航空機をメンテナンス
- 海南自由貿易港ワンストップ式政策照会・解説サイトの英語版が開設
- 海南自由貿易港で初となる海外の航空機塗装作業を受注
- 海南省の環新英湾地区、海南自由貿易港産業新城を建設
- 海南自由貿易港の物品貿易輸出入額が初めて2千億元を突破
- 「海南自由貿易港の建設全体プラン」発表2周年 活力あふれる貿易港
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn








