中国語:封关运作(fēng guān yùn zuò)
意味:「封関運営」は海南島全島に税関が管理監督する特定エリアを設置することを指す。「封関」とは税関用語で、海南島全島を「国境内にありながら、関税は対象外」のエリアとし、海南島内では関税ゼロなどの優遇政策を享受することができる。この特定のエリア内における「封関運営」は、「一線開放」と「二線管理」に分けて行われる。ここで言う「一線」とは、海南自由貿易港と中国国境外との間の国境線、「二線」とは海南自由貿易港と中国大陸部との間の分割線を指す。海南自由貿易港の設けている段階的な目標では、2025年末までに、海南島全島における「封関運営」を適時スタートさせるとしている。
説明:
「一線開放」とは、国境外とエリア内の貿易が自由化され、自由貿易区(港)と中国国境外の輸入品や資金、人員などの自由な移動が可能となる。これにより、中国国境外とのつながりがよりスムーズとなり、海南島内における貿易投資政策がより自由で円滑になるとみられている。
「二線管理」とは、海南島自由貿易港と大陸部の間に新たな管理が設けられることを意味する。これは中国の貿易管理制度政策の統一を保障すると同時に、中国大陸部の税制との差について整合性を図ることを目的としている。具体的には、自由貿易区(港)から国境内のその他の地域に入る物品は全て全国の税関による一体化した管理に組み入れられ、輸入規定に従って関連手続きを行い、関税や輸入税が課税され、貿易の統計に組み込まれることになる。
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