中国と米国は第二次世界大戦の勝利の成果を共に守るべき

人民網日本語版 2025年11月27日15:26

習近平国家主席は24日夜、米国のトランプ大統領と電話会談を行った。これは釜山での中米首脳会談以来初のやりとりであり、両国が釜山会談での合意の実行をさらに進め、中米関係の全体的な安定化・好転基調を維持するための戦略的指針が示された。また、戦後の国際秩序と世界の平和・安定を維持するという前向きなメッセージが世界に向けて発信された。(人民日報「鐘声」国際論評)

首脳外交は常に中米関係の発展を導く道標である。釜山での中米首脳会談は、両国関係において歴史的な瞬間であり、国際関係において象徴的な出来事でもあった。会談開催以来、両国は首脳間の合意を積極的に履行し、二国間関係の全体的な安定化・好転基調の維持を後押ししてきた。両国各界と国際社会は、米側がすでに中国製品に対して追加した10%のいわゆる「フェンタニル関税」を撤廃し、中国製品に対する24%の追加「相互関税」の一時停止を継続すると同時に、「50%浸透性ルール」に基づく輸出規制の実施を一時停止し、造船業など中国の産業に対する301条調査措置を一時停止したことに注目している。中国側もこれに応じて、関連する対抗措置の実施を一時停止した。こうした進展は、実践によって繰り返し検証されてきた道理を改めて裏付けるものだ。すなわち、中米は「和すれば共に利し、争えば共に傷つく」のであり、「相互に成果をあげ、共に繁栄する」ことは、目に見える形で実感できる現実なのである。

現在の中米関係の全体的な安定化・好転基調は、容易に得られたものではなく、両国首脳の舵取りによるものであり、両国が共に努力して維持する必要がある。両国は正しい方向性を堅持し、平等・尊重・互恵の姿勢を堅持し、協力のリストを拡大し、問題のリストを縮小し、より多くの前向きな進展を勝ち取り、中米関係に新たな協力の空間を切り開き、両国民と世界の人々により良く幸福をもたらしていくべきである。

台湾問題は中国の核心的利益の中の核心であり、触れてはならないレッドラインであり、ボトムラインである。習主席は電話会談で、台湾問題における中国の原則的立場を厳粛かつ明確に表明し、台湾の中国への復帰が戦後国際秩序の重要部分を成すことを強調した。中米はかつて肩を並べてファシズム及び軍国主義と戦った。現在はなおさらに、第二次世界大戦の勝利の成果を共に守るべきである。トランプ大統領は、中国が当時第二次世界大戦の勝利に重要な役割を果たしたことに触れ、中国にとっての台湾問題の重要性を米国は理解しているとした。

中米首脳間の意思疎通は重要な現実的意義を持つ。日本の高市早苗首相は先ごろ、台湾問題で深刻な一線を越えた挑発を行い、「台湾有事」が日本の集団的自衛権行使を可能とする「存立危機事態」にあたり得ると公然と主張し、台湾海峡への武力介入の可能性を示唆した。これは「一つの中国」原則への重大な違反であるのみならず、戦後国際秩序への公然たる挑戦であり、すでに国際社会に日本の危険な戦略動向への懸念と警戒を呼び起こしている。中米は共に世界反ファシズム戦争の勝利のために多大な犠牲を払った国であり、国連安保理常任理事国でもあり、戦後の国際秩序を共同で守り、軍国主義を復活させ地域と世界の平和・安定を破壊するいかなる企てや行為も断固として阻止することは、両国に共通する責任である。

次々と現れる時代の難題を前に、共に大国としてコミットし、相互尊重、平和共存、協力・ウィンウィンを堅持すれば、中米は相互に成果をあげ、共に繁栄することができ、手を携えて両国と世界に資する大きな事、確かな事、良い事を多く行い、より良く両国に幸福をもたらし、世界に恩恵を及ぼすことが完全に可能である。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年11月27日

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