「明諭琉球国王勅」大連で展示 琉球が中国の藩属国だった史実示す
人民網日本語版 2025年12月02日11:00
中国・明代の皇帝から琉球国の王へ宛てた「明諭琉球国王勅」がこのほど遼寧省大連市にある旅順博物館で再び展示され、各方面の注目を集めている。関連の研究を長年続けてきた同博物館元館長の韓行方氏は、「この勅諭は琉球国がかつて中国の藩属国だったという重要な事実を明らかにしており、また琉球の歴史と日本による琉球侵略の歴史の研究にとって重要な裏付けとなる資料でもある」との見方を示した。新華網が伝えた。

遼寧省大連市の旅順博物館で、メディア関係者が撮影した「明諭琉球国勅(複製)」(11月28日撮影・李鋼)。
今回展示された「明諭琉球国王敕」は複製で、実物は収蔵庫に保管されている。署名のところに「明崇禎二年」(1629年)の記載があり、雲・竜・花の金色の縁取りがある黄色い紙が使用され、「広運之宝」の朱印が押され、文章は楷書で書かれている。

「明諭琉球国王勅」の実物(資料写真)。
韓氏の考証によれば、明朝は琉球王に対する冊封を計15回行っており、崇禎年間が最後になった。次の清朝になると、順治11年(1654年)に琉球の尚質王が臣下を北京に派遣し、以前の詔勅2通、勅諭1通、金メッキ銀印1個を皇帝へ送り、改めて冊封を行うことを求めた。こうして、明・崇禎年間に出した勅諭があちこちを転々としながらついに中国に戻ってくることになった。その後、清朝は明の制度を基本的に踏襲し、引き続き琉球に対する冊封を行ったという。(編集KS)
「人民網日本語版」2025年12月2日
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