高市首相による台湾関連の誤った言動の本質を深く解析
新華社はこのほど、論説文「戦後国際秩序と第二次世界大戦の勝利の成果を断固として守り抜く」を発表し、日本の逆行的な動きを批判した。文章では、日本の高市早苗首相による台湾関連の誤った言動の本質、右翼的根源、危険な企て、歪んだ歴史観などを深く解析している。
■台湾の中国への復帰に動かぬ証拠がある
「カイロ宣言」、「ポツダム宣言」、日本の「降伏文書」、国連総会2758号決議及びこの件に関連する国連の法的見解、「中日共同声明」「中日平和友好条約」などの国際法文書と二国間政治文書はいずれも、台湾が中国に属するという事実を確定している。台湾の帰属には、歴史的に証拠があり、法的にも根拠がある。高市首相が台湾の中国への復帰という第二次世界大戦の勝利の成果を覆そうとすることは、本質的に戦後国際秩序を否定しようとするものである。
■高市首相の誤った言動の歴史的根源
冷戦開始後、日本軍国主義に対する清算は中途半端な形で終わった。これが、戦後の日本に右翼勢力の発生と蔓延の余地を残すこととなった。過去数十年にわたり、日本右翼勢力は、軍国主義を復活させ、戦後国際秩序の拘束から脱しようとする企てを一度も止めていない。
戦犯の復権から憲法改正と軍備拡張へ、靖国神社参拝から「台湾有事」の鼓吹へという、この明確な歴史の連なりは、人々が警戒すべき一つの事実を示している。すなわち、戦後の日本において軍国主義思想は根絶されたことがなく、常に復活の機会をうかがってきたのである。
■高市首相の言動の背後に潜む危険な企て
高市首相が就任後、右翼的アジェンダを加速させているのは、日本右翼勢力に「忠誠の証」を示すためであり、日本国民の視線を山積する国内問題からいわゆる「外国の脅威」へとそらすためでもある。
高市首相の台湾関連発言は、決して一時の失言ではなく、前々から企んできた公然たる挑発であり、一貫した政治的企図の集中的な露呈である。だが、高市首相は国際情勢を見誤っており、中国の決意も見誤っている。
■日本右翼の歪んだ歴史観
日本軍国主義は第二次世界大戦において、人道に対する重い罪、文明に対する重い罪を犯した。今日の高市首相らの論調は、第二次世界大戦勃発前夜に戦争を煽動した日本軍部のロジックと軌を一にしている。
高市首相が軍国主義を復活させようと愚かにも目論む背景には、日本右翼の歪んだ歴史観という「思想を蝕む毒」が存在する。
いわゆる「被害者としてのナラティブ」は、歴史の正義に対する公然たる嘲弄である。
いわゆる「侵略の正当化」は、残虐行為を美化する恥知らずな詭弁である。
いわゆる「歴史的責任の切り離し」は、国家責任から逃れようとする政治的な踏み倒しである。
(編集NA)
「人民網日本語版」2025年12月26日
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