人型ロボットの短期リースが人気、「ギグワーク」状態に
春節を間近に控え、中国のさまざまな商業公演、企業の年次総会、文化観光イベントなどの現場に、たくさんの人型ロボットが登場した。ロボットたちは客を迎えてもてなしたり、パフォーマンスを披露したりするなどして、単発の仕事を短期間請け負う「ギグワーク」に毎日忙しく励んでいる。人民日報が伝えた。

江蘇省の昆山都市広場でロボットと交流する市民。(撮影・袁新宇)
複数のロボット短期リースプラットフォームがリリースされたことで、人型ロボットの「ギグワーク」は試験的な段階から大規模応用という新たな段階に入った。
人型ロボットを借りる場合、どうやって借りるのか。いくらで借りられるのか。ロボットで何ができるのか。
人型ロボット企業の智元機器人(AGIBOT)とロボット応用プランを手がける飛闊科技(Flycode)がこのほど共同で打ち出したロボットリースプラットフォーム「擎天租」には、ロボット2台とロボット犬1台を貸し出すバースデーパーティサポートプランがあり、客を迎える、歌を歌う、ダンスを踊るといったことが可能で、価格は1日2500元(1元は約22.6円)となっている。このほかにも、企業の年次総会、商業施設の販売促進イベント、スポーツ競技会、企業の展示会、コンサート、文化観光サービスなどさまざまなシーンでの応用が可能だ。

安徽省黄山市の石橋村で演奏するロボットバンド。(撮影・施亜磊)
智元機器人の関係責任者の説明によれば、同プラットフォームのロボットは現在、主に情緒的価値と双方向体験を中核としたサービスを提供しており、店舗の集客、ビジネスプロモーションイベント、科学技術体験などの場面で幅広く応用されている。価格決定は市場に任せる方法を採用し、通常のリース価格は機種とサービス提供時間によって変動し、200元から1万元以上とさまざまだという。
代理店とサービス提供企業の数が増えるのにともない、人型ロボットのリース価格は過去約1年間で大幅に値下がりした。リース方式については、業界では「ロボット+操作エンジニア」方式が一般的で、ロボット1台につき全プロセスにわたってサービスを担当する専門のエンジニアが1人つく。
予想では、2026年の人型ロボットリース市場の規模は100億元を超える見込みだ。
前出の智元機器人の責任者は、「ロボットの『ギグワーク』はエンボディドAI(人工知能)ロボットが大規模な商業化応用を実現するための重要なルートの1つだ。高価値の固定資産を柔軟に利用できるサービスに転換させ、企業、とりわけ中小企業のロボット利用のハードルを引き下げた。ロボットに対する市場の実際的ニーズとシーンが急速に拡大しており、市場のポテンシャルは極めて大きい」と話した。

山東省青島市の人型ロボットデータ収集トレーニング場で、商品陳列棚の整理の仕方を学ぶ人型ロボット。(撮影・張進剛)
人型ロボットの「ギグワーク」は、ロボット産業にどのような影響を与えるのだろうか。
復旦大学スマートロボット・先進製造イノベーション学院の張立華副院長は、「ロボットのギグワーク化とプロジェクト型利用が常態となるにつれ、市場には今、ロボットの調達・運営・引き渡しを専門的に扱う企業が次々に生まれている。その一方で、市場のリース需要は翻ってロボット企業の製品ラインナップの構築に影響を与える。『汎用型ロボット』を追求する技術路線とは異なり、メーカーはすでに具体的な応用シーンをめぐり能力の定義とシステムの最適化を一層重視し始めている」との見方を示した。
張副院長は続けて、「ロボットの技術と製品が徐々に成熟・安定し、本体のコストが持続的に低下するのにともなって、人型ロボットはより多くの分野で『ギグワーク』を行うようになり、『ギグワーカー』から『社員』へと徐々に変わっていくだろう」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2026年2月9日
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