中国初の統合型大型フラクチャリング船が正式引き渡し 海洋油ガス開発能力を強化

人民網日本語版 2026年03月11日15:55

中国が独自設計・建造した初の統合型大型フラクチャリング船「海洋石油696」が浙江省舟山市で正式に引き渡されたことが3月10日、中国海洋石油集団有限公司(中国海油)天津分公司への取材で分かった。これは中国の洋上油ガス増産のためのフラクチャリング技術および関連エンジニアリング設備の空白を埋めるものであり、中国の海洋油ガス開発能力の向上と国家エネルギー安全保障にとって重要な意義を持つ。新華社が伝えた。

「海洋石油696」は全長99.8メートル、型幅22メートルで、同型船舶としては世界トップクラスの規模を誇る。船にはフルセットのフラクチャリング設備が搭載されており、高排出量・高出力の海上大規模フラクチャリング作業を実施できる。また強力な連続作業能力と資材備蓄能力を備え、1分当たり最大12立方メートルのグラウトをポンプ注入でき、作業効率は40%近く向上している。

試験航行中の統合型大型フラクチャリング作業船「海洋石油696」。(画像提供:取材先)

試験航行中の統合型大型フラクチャリング作業船「海洋石油696」。(画像提供:取材先)

海上作業では空間が制限されるという課題に対応するため、設計チームは初めて「積層式」の立体配置を採用し、フラクチャリング作業設備を4層の甲板に精密に統合した。これにより、限られた船体空間の中で「小空間・大容量」を実現した。さらに様々な海況下での連続作業の需要に応えるため、船舶は全電力駆動システムを採用し、動力出力を大幅に高めると同時に炭素排出量を効果的に削減し、航続距離は1万海里を超える。

フラクチャリングとは、高圧ポンプを用いて採油井に高圧液体を注入し、井底圧力を地層の破壊圧力以上に高めることで、坑井内と低浸透率貯留層の間に集中した亀裂を形成する技術だ。これは工業用の油ガスの流れのために「高速道路」を切り開くようなもので、低浸透率油ガス資源を効率的に開発するための重要技術だ。中国の海域には低浸透率油ガス資源が豊富に存在しており、大規模で効率的な開発においては大きなポテンシャルを持つ。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年3月11日

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