300億年で誤差1秒未満 中国の光時計が時間計測の限界を更新

人民網日本語版 2026年03月17日16:06

中国科学技術大学の研究チームがこのほど、光時計の開発において画期的進展を遂げた。科学者らはストロンチウム原子光格子時計の安定度と不確かさをともに10のマイナス19乗レベルまで引き上げた。これは、この「スーパー時計」が300億年間稼働しても誤差が1秒を超えないことを意味する。中央テレビ網が伝えた。

新世代の光時計の精度は、従来のマイクロ波原子時計の1万倍以上に達する。この極めて高い精度により、単なる時間計測や測位にとどまらない応用が可能となる。例えば「地球のCTスキャン」とも言える重力測定だ。重力が強い場所ほど時間の進みは遅くなるため、地表からの高度差によっても時間の流れはわずかに異なる。たとえば30階に住んでいる場合は、3階に住んでいる場合よりも時間はごくわずかに速く進むが、通常の時計では精度が足りず、その違いをまったく感じ取れない。しかし、極限の精度を持つ光時計であれば、数センチメートルの高度差による時間の違いすら捉えることができる。

もっとも、現時点では光時計は大型で、動作環境にも厳しい条件が求められるため、宇宙へ打ち上げることはできないが、中国の科学者は小型化・高安定化・可搬性の向上を進めている。将来的には地上の実験室からナビゲーション衛星へと展開され、次世代のグローバル測位システムを支え、測位精度をメートル級からセンチメートル級、さらにはそれ以上へと高めることが期待されている。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年3月17日

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