「光明サイエンスシティフォーラム2025」が中国・深センで開催

人民網日本語版 2025年12月08日16:40

広東省深セン市光明区で今月4日と5日に「光明サイエンスシティフォーラム2025」が開催された。業界をリードする科学者や産業界のリーダー、政策立案者が一堂に会し、最先端の科学技術の発展動向について共同で議論し、一連の重要な科学技術イノベーション成果が発表された。

フォーラムでは中国国家バイオ製造産業イノベーションセンターの試験運用開始が明らかにされた。同プラットフォームは、中国のバイオ製造分野における唯一の国家レベル産業イノベーションプラットフォームで、グリーン・低炭素、バイオ農業、医療・健康という3つの重点分野を中心に、自動化されたバイオ製造プラットフォーム、大規模なベクター調製・品質管理プラットフォームなど6つのプラットフォームを構築し、「実験室のアイデア」から「新製品の創出」に至るまでの「1から10」のプロセスを支援する計画だ。

深セン市光明科学技術イノベーションマザーファンドがフォーラムで正式に始動し、初の準備ベビーファンドが公表された。長期資本が「早期で小規模のサイエンスシティへの投資」をリードし、オリジナルイノベーション、技術の研究開発、成果の実用化に資金支援を提供する。マザーファンドの初期規模は約10億元(1元は約21.9円)で、すでに複数のベビーファンドとの協力を推進している。

全国大学地域技術移転・実用化センター(粤港澳大湾区《広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター》)先端科学機器深センサブセンターが発足し、高性能材料・未来材料科学研究機器や分子生物学の医療機器といった5つの重点分野に注力し、関連分野の先端科学機器を独自に研究開発し、大学の科学研究成果の実用化を加速させる計画だ。

メインフォーラムの会場では、中国内外のトップ科学者や企業代表が基調講演を行い、最先端の知見を共有した。

清華大学深セン国際大学院の講座教授、深セン医学科学院SMART共同研究員、i-BRAIN研究所所長であるチャールズ・リーバー氏は、「未来のブレイン・マシン・インターフェース(BMI)の革新と再構築」をテーマに、BCIs(ブレイン・マシン・インターフェース)技術の革新における最新の進展を紹介した。深セン医学科学院神経調節・認知研究所の所長を務める上級研究員・丹揚氏は、「睡眠のメカニズムと意義」をテーマに講演し、関連のトランスレーショナル医学研究の最新動向を紹介した。

フォーラムと並行して、大湾区スマート演算能力・大規模言語モデル・AIエージェントフォーラムや第6回バイオ製造産業大会、第1回深セン・香港ブレイン・マシン大会を含む7回のハイレベルのフォーラムが開催され、思想の交流、資源の集約、協力・ウィンウィンが促進された。

光明サイエンスシティは、粤港澳大湾区総合国家科学センターの先行始動エリアの重要な構成要素で、世界トップクラスのイノベーション資源の集積を加速させている。ビッグサイエンス装置やハイレベル研究型大学2校、広東省実験室2ヶ所、11の科学研究機関などが集中的にレイアウトされ、ハイレベル人材3000人以上が集まり、3年連続で全国サイエンスシティトップ100にランク入りし、世界一流サイエンスシティへと急速に発展しつつある。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年12月8日

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